臨時農業生産情報(大雨及び突風に対する技術対策)

臨時農業生産情報(大雨及び突風に対する技術対策)
                     平成30年8月29日
                     青森県「攻めの農林水産業」推進本部
 青森地方気象台発表(平成30年8月29日16時42分)「大雨と雷及び突風に
関する青森県気象情報第1号」によると、青森県では、津軽を中心に30日夕方か
ら31日にかけて、大雨や突風が吹く所がある見込みのため、農作物の栽培管理に留
意してください。
1 共通の対策
  地盤が緩み崩壊の恐れがある農地・林地及び農道・林道並びに増水中の河川など
 には、絶対に近寄らないようにし、異常を発見した場合は、速やかに市町村等へ連
 絡する。
2 りんご等果樹
(1)防風ネットを張り、破れている部分は補修する。
(2)りんごのわい化樹や幼木は、倒木しやすいので、支柱のぐらつきや主幹との結
  束状況を点検し、補強する。
(3)ぶどうの垣根、なし棚、ハウス施設等は、点検し、支柱等で補強する。
(4)園地が冠水した場合は、できるだけ早く、果実や葉に付着したゴミを取り除き、
  泥を清水で洗い落とす。また、有袋果は除袋してから、これらの管理を行う。
(5)水に浸かった果実は区別して収穫する。傷ついたり、腐敗した果実は、速やか
  に取り除く。
(6)樹が倒伏した場合は、できるだけ早く起こし、支柱で支える。
(7)ぶどう等の垣根、支柱等が倒れた場合は、速やかに補修する。
(8)果実を加工用に仕向ける場合は、農薬使用上の問題がないことを確認する。
3 水稲
(1)浸水・冠水被害防止のため、排水路の清掃や補修、畦畔の補強を行う。
(2)土砂が流入した場合は、速やかに取り除く。
(3)畦畔や用排水路が破損した場合は、速やかに補修する。
(4)倒伏した場合は、できるだけ早く株起こしを行う。
4 畑作・野菜・花き
(1)ほ場や施設周辺に排水溝を設けるなど、排水対策に努める。
(2)ビニールハウスやトンネルでは、倒壊したり被覆資材が飛散しないよう施設の
  点検補修を行うとともに、マイカ線や支柱などで補強する。
(3)ながいもなどの支柱は、倒れないように補強する。
(4)浸水・冠水等により損傷を受けた場合は、病気が蔓延しないよう、薬剤を散布
  し、防除に努める。
(5)ながいもで「穴落ち」した場合は、速やかに修復する。
5 畜産
(1)ロールベールサイレージはストレッチフィルムの破損を防ぐため、シート等で
  覆う。
(2)畜舎等は、破損を防ぐため、支柱等で補強するとともに、シャッターや窓など
  を完全に閉める。
(3)低地や排水の悪い飼料畑は、排水溝を設けるなどの排水対策を行う。
(4)畜舎に雨水が流入した場合に備え、除ふん作業を済ませ、紙袋の飼料などは
  浸水しない場所に移動しておく。
6 農地・農業用施設
(1)ため池は、貯水位が高い場合には放流して水位を十分に低下させておくととも
  に、洪水吐、水門等を点検し、通水の阻害となる土砂、ゴミや流木等の除去に努
  める。
(2)水路は、水門が適正に閉じているあるいは開いていることを確認し、通水の阻
  害となる土砂、ゴミや流木等の除去に努める。
0829臨時農業生産情報(大雨及び突風に対する技術対策)

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