農業を始めようとする前に
| あなたは、なぜ農業をしたいのですか。 農業で生計を立てたいのですか。 それとも農業のある生活を楽しみたいのですか。 もし、「農業のある生活を楽しみたい」というのなら、市民農園などを利用することも考えられます。 職業としての農業は、観光やアウトドア活動で接するのと違って、 非常に厳しいものです。 それに、青森県では雪がふり、ヤマセがあり、時には1991年のりんご台風のような天災もあります。 農業で生計を立てるということは、 それらを計算してなお、農業にそれ以上の魅力を 見つけるということなのです。 あなたが、農業を職業として選択しようというのなら、 その前に、ぜひ次の5つのことを再チェックしてみてください。 |
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●その場の思いつきや現実逃避になっていないですか?
●農業のリスクを考えましたか?
あなたが、農業をしたいと考えた動機は何ですか?
“無農薬の農産物を食べたい”“会社勤めより楽そう”“田舎で暮らしたい”などという理由であれば、もう一度考え直してください。
農業という職業で生活していくためには、多くの努力が必要です。自然が相手ですから思いもよらない事態も数多く発生します。栽培技術のみならず、消費の動 向までをも把握する手腕が問われるのは、会社の経営と同じです。単なる思いつきや現実逃避型の就農では、家族や周囲の農家にも迷惑をかけるだけで終わって しまいます。
●農業者は技術者であることを知っていますか?
●農業者は経営管理者であることを知っていますか?
サラリーマンの場合は、「明日から出社してください」と言われるとすぐに社員となり、1ヶ月後には給料をもらうことができますが、農業の場合は、どんなに意気込んでもすぐに農業者になれるというわけではありません。
専門的な技術と経営管理能力を身に付け、きちんとした営農計画のもとで作業を行っていくことが求められます。また、生産の3要素である土地(農地等)、労働(家族労働が中心)、資本(資金)が不可欠です。
●農業の生活サイクルについて話し合いましたか?
●農村の生活スタイルについて話し合いましたか?
農業を始めるということは、単に職業を変えるということではなく、そこで生活していくということです。家族の理解と合意を得る必要があります。
農村は、交通機関や商店街、文化施設などの面で都会と違い、不便なことも多いと思います。そうした条件を家族が納得できるか、十分に考えてみることです。
●密接な近所づきあいができますか?
●共同作業ができますか?
農村は、生産と生活の場が一緒ですから地元の人との関係が密接です。
農業で成功するかどうかは、地域にどれだけ溶け込めるかにかかってくると言えるでしょう。地元の慣習に違和感を感じることもあるかもしれませんが、営農に関わる共同作業と併せ、様々な行事に集落の一員として積極的に協力していく姿勢が必要です。
●農産物が市場商品であることを知っていますか?
●気長に取り組む根気と熱意がありますか?
農業を始めても、作物が収穫されて、販売されるまでの時間は作物によってマチマチですし、最初の収入を得るまで、また、安定した収入を得るようになるまでには、長い時間がかかります。
農業以外からの新規就農者に対するアンケート調査(全国新規就農ガイドセンター実施)によると、就農後もしばらくの間は、自分の経営や生活に対して“所得 が少ない、技術が未熟だ、働き手が足りない、販売が思うようにならない、休暇がとれない、集落の慣行や人間関係がわずらわしい”などの悩みが続くようです。
