平成30年5月11日
畜産生産情報 第2号
青森県「攻めの農林水産業」推進本部
◎家畜伝染病の防疫対策にしっかりと取り組もう。
◎公共牧場の有効活用と自給飼料の安定確保を進めよう。
<要 約>
◇ 乳用牛 ~周産期病を防ぐ飼育管理~
1 泌乳期から乾乳期への移行時は、飼育環境の急変を避けるようにし、乾乳牛は、自由運動や日光浴をさせストレスを与えない。
2 乾乳期は、良質な粗飼料を十分に与えるようにし、分娩後は、粗飼料の食い込みを確認しながら濃厚飼料の給与量を徐々に増やす。
◇ 肉用牛 ~放牧中の飼育管理~
放牧開始時は肢蹄の病気やけがに特に注意し、早期発見・早期治療に努める。また、殺ダニ剤によるピロプラズマ病の予防や、塩分・ ミネラルの補給にも注意する。
◇ 豚 ~繁殖豚の飼養管理~
繁殖豚の飼養管理については、過肥や発育不良にならないよう、給餌の仕方に気をつける。発情回帰が遅れている豚は、過肥に注意 しながら飼料供給量を減らす。
◇ 鶏 ~青森シャモロックの飼養管理~
1 発育段階に応じた青森シャモロック用飼料等を 給与する。
2 鶏舎の出入口には踏込み消毒槽を設置し、消毒の徹底に努める。また、作業衣・作業靴等は鶏舎ごとに専用のものを着用する。
3 異常鶏を発見した場合は、速やかに家畜保健衛生所に連絡し、指導を受ける。
◇ 草地・飼料作物 ~草地及び飼料畑の管理~
1 ロールベール乾草は、品質低下を防ぐため、水分18%以下で梱包するようにする。
2 1番草はサイレージ調製を基本とし、全ての草地を適期に収穫できるよう計画的に作業を進める。収穫後は 速やかに追肥を行い、2番草の再生と収量確保に努める。
3 サイレージ用とうもろこし畑は、土壌処理剤、茎葉処理剤を適切に利用し、雑草防除に努める。