平成30年7月6日
畜産生産情報 第4号
青森県「攻めの農林水産業」推進本部
◎家畜伝染病の防疫対策にしっかりと取り組もう。
◎公共牧場の有効活用と自給飼料の安定確保を進めよう。
<要 約>
◇ 乳用牛 ~夏季の飼育管理~
牛舎で送風機を利用する場合は、牛体に風が直接当たるように設置する。ウォーターカップ等の飲水設備は常に清潔にし、十分な飲水量が確保できるようにする。また、暑熱による採食量の低下を防ぐため、夜間の涼しい時間帯に給与量を増やすことも効果的である。TMRを給与する場合、2次発酵による嗜好性の低下を避けるため、少量を複数回に分けて給与する。
◇ 肉用牛 ~夏季の飼育管理~
暑熱による採食量の低下を防ぐために、飼料は夜間や複数回に分けて給与する。飼料や水が変敗しないように、飼槽や水槽は常に清潔にする。また、牛舎内の資材は片づけるなどして、通風を妨げないようにする。
◇ 豚 ~夏季の飼育管理~
窓の開放や送風機などにより、豚舎内の温度管理と換気に注意する。ただし、子豚には送風機などの風が直接当たらないようにする。種雄豚との交配はできるだけ涼しい時間帯に行う。
◇ 鶏 ~夏季の飼育管理~
鶏舎の風通しを良くするとともに、舎内への水の噴霧や日よけの設置などを行う。また、採食量の低下を防ぐために、夜間に点灯して給餌を行うことも効果的である。
◇ 草地・飼料作物 ~2番草の収穫と草地更新~
1 2番草の刈遅れは、収量及び品質の低下につながるため、刈取適期を逃さないよう注意する。
2 計画的に草地更新を行い、生産力の回復に努める。更新前には土壌診断を行い、その結果に基づいた土壌改良を行う。