平成30年9月7日
畜産生産情報 第5号
青森県「攻めの農林水産業」推進本部
◎家畜伝染病の防疫対策にしっかりと取り組もう。
◎適期収穫と正しい調製作業で良質な自給飼料を確保しよう。
<要 約>
◇ 乳用牛 ~牛群検定成績を活用した飼育管理の改善~
乳成分は個体の栄養状態を表しているため、数値の変化に十分注意し、必要に応じて給与飼料を増減する。また、乳質改善のため、個体別の体細胞数を把握するとともに、乾乳期のディッピングによる乳房炎の予防や早期の治療を行う。
◇ 肉用牛 ~肥育牛の飼育管理~
敷料の交換や飼槽の掃除などを定期的に行うとともに、暑熱時には送風機等によりストレスを軽減させる。また、ビタミンA欠乏症や尿石症には特に注意し、予防と早期治療に努める。
◇ 豚 ~人工授精による効率的な肉豚の生産~
人工授精を活用し、産肉性に優れ、斉一性の高い肉豚を生産するとともに、種雄豚の飼育頭数を減らすなどし て生産コストを低減する。
◇ 鶏 ~青森シャモロックの飼育管理~
飼育密度に注意し、必要な場合はデビーク(断し)を行う。また、病原体の侵入を防ぐため、踏込み消毒槽を設置するとともに、鶏コクシジウム症の発生予防のため、マニュアルに沿ったワクチン接種を行う。開放部にネットや金網を設置し、鶏舎への野生動物の侵入を防ぐ。
◇ 草地・飼料作物 ~トウモロコシサイレージ及び稲発酵粗飼料の調製~
1 トウモロコシをサイレージに調製する場合、黄熟期に収穫し、速やかかつ厳重に密封する。細断型ロールベーラ体系では、黄熟後期に収穫し、ラップフィルムを8層巻きにする。
2 牧草収穫作業機でロールベールサイレージに調製する場合は、土砂の混入に注意し、予乾・反転作業は1回に止める。