平成30年10月12日
畜産生産情報 第6号
青森県「攻めの農林水産業」推進本部
◎家畜伝染病の防疫対策にしっかりと取り組もう。
◎良質たい肥の生産・利用で、自給飼料の安定確保に努めよう。
<要 約>
◇ 乳用牛 ~分娩時の事故防止~
分娩予定牛は清潔で寝起きがしやすい環境で飼育する。分娩時は、経過を注意深く観察しながら、場合によってはけん引等、適切な処置を行う。
◇ 肉用牛 ~繁殖牛の退牧後の飼育管理~
舎飼い開始時は、飼料を急に変えないようにする。配合飼料の増飼いは、分娩2か月前から概ね離乳までの期間に行うが、過肥にならないよう給与量を調節する。また、蹄の伸び過ぎは牛のストレスや、疾病の原因となるおそれがあるため、定期的に削蹄を行う。
◇ 豚 ~冬期間の飼育管理~
寒さによる発育の停滞や飼料効率の低下を防ぐため、すきま風の防止や適切な保温など防寒対策を徹底する。 特に子豚は、生後1週まで30℃程度の温度が必要なため、温度管理に注意する。また、呼吸器病等のリスクを軽減す るため、密閉状態にせず、室温を確認しながら換気を行う。
◇ 鶏 ~高病原性鳥インフルエンザ等発生防止対策~
冬期には高病原性鳥インフルエンザ等の発生リスクが高まるので、異常鶏の早期発見や鶏舎への野生動物の侵入防止に努めるとともに、踏込み消毒槽の設置など、ウイルスの侵入防止対策を徹底する。農場への出入りの記録は、少なくとも1年間保存する。
◇ 草地・飼料作物及び環境保全 ~越冬前の草地管理~
1 経年草地は、土壌診断をした上で石灰や苦土等の土壌改良資材を施用する。
2 たい肥は、十分腐熟させ、土壌改良資材や肥料資材として活用する。
3 とうもろこしサイレージは、カビや二次発酵に十分注意し、適切に給与する。