平成31年3月8日
畜産生産情報 第1号
青森県「攻めの農林水産業」推進本部
◎家畜伝染病の防疫対策にしっかりと取り組もう。
◎良質たい肥の生産・利用で、自給飼料の安定確保に努めよう。
<要 約>
◇ 乳用牛 ~子牛及び育成牛の飼育管理~
子牛は、生後4時間以内に初乳を与え、清潔な環境で飼育する。生後3日程度で順調に哺乳ができるようになったらスターター(人工乳)を与え、ルーメン絨毛の発達を促す。スターターを十分に食べさせるには水分補給が重要であるが、ミルクと水の同時摂取は消化吸収の妨げとなるため、水はミルク給与後30分以上の間隔を空けて給与する。
◇ 肉用牛 ~放牧に向けた飼育管理~
放牧1か月前から、運動場に出したり少量の青草を給与するなどして馴致を行う。また、放牧前に各種ワクチン接種や削蹄を済ませておく。
◇ 豚 ~豚コレラ防疫対策~
関係者以外の衛生管理区域内への立入を禁止し、農場へ出入りする際は車両等の消毒を徹底する。豚舎ごとに専用の衣服、靴を用意し、洗浄・消毒を徹底する。豚舎や飼料保管場所は、野生動物が侵入しないよう注意する。飼養豚の健康観察を注意深く行い、異常豚を発見した場合は、直ちに家畜保健衛生所に通報する。
◇ 鶏 ~高病原性鳥インフルエンザ防疫対策~
野鳥や野生動物からのウイルスの感染を防ぐため、防鳥ネットや鶏舎の破損等は確実に補修する。人や車の出入りの際は消毒を徹底し、消毒には高病原性鳥インフルエンザに効果のある逆性石鹸などの消毒薬や消石灰を使用する。
◇ 草地・飼料作物 ~草地・飼料畑の準備~
1 採草地における早春施肥は、目標収量や主体となる草種に応じて調節し、消雪後速やかに実施する。
2 牧草地におけるムギダニの被害を防ぐため、ムギダニの早期発見と防除に努める。
3 サイレージ用とうもろこしは、作付体系を考慮して品種を選択し、たい肥や土壌改良資材を適切に利用して土づくりを行う。