臨 時 農 業 生 産 情 報 (高温に対する技術対策) 平成22年8月2日 青森県「攻めの農林水産業」推進本部 仙台管区気象台が7月30日に発表した「高温に関する異常天候早期警戒情報(東北地方)」によると、8月 4日頃からの1週間、気温が平年よりかなり高くなる見込みとなっています。 このため、次の事項に留意し、農作物の栽培管理に万全を期してください。 1 水 稲 県内の出穂が平年に比べて早まっています。今後の気象情報に十分注意し、次の点に留意して、高温による 被害の防止と軽減及び病害虫の適期防除に努めてください。 (1)登熟期前半(出穂後20日間)の高温により、胴(どう)割(わ)れ米や乳白米(にゅうはくまい)の発生が懸 念されるので、その期間は水の入れ換えや可能であればかけ流しを行い、水温・地温の低下を図る。 なお、今後も高温が続くと予想されていることから、早期落水による品質低下を防ぐため、湿田では出穂 後20~25日、乾田では出穂後30~35日を目安に落水する。 (2)斑点米カメムシ類の発生盛期は、気温の高い日が続いているため、平年よりやや早く、また、発生量は津 軽地域が平年並み、県南地域は多いと予想されることから、使用する薬剤の施用時期に応じて、適期防除を 徹底する。 なお、出穂期前後の草刈りは、斑点米カメムシ類を水田に追い立てることになるので行わない。 (3)穂いもちの発生量は平年並みと予想されるが、降水量が平年並みから多い見込みであることから、防除適 期を逃さないようにする。 2 野菜・花き(施設栽培) (1)施設栽培では、換気など温度管理の徹底を図るほか、かん水は、少量・多回数にするなどして十分に行 う。 (2)ハダニなどの害虫が発生しやすいため、早期発見・早期防除に努める。 3 畜産 (1)畜舎の防暑対策 ア 西日や隣接する建物からの反射熱の侵入を防止するため、日除けを設けたり畜舎の屋根や畜舎内に散 水・放水する等により舎内温度を下げる。 イ 窓を開放したり換気扇・送風機などを利用して、舎内の換気を良くする。 (2)家畜の飼養管理 ア 朝、夕の涼しい時に飼料を給与する。また、給与回数を増やし乾物摂取量を高める。 イ 過密飼育を避け、ストレスの軽減を図る。 ウ 新鮮な冷水を常に飲めるようにする。 エ 特に、乳用牛では乳量や乳脂肪率が下がる傾向にあるので、栄養価が高く、嗜好性の良い一番牧草など を給与するとともに、ビタミンやミネラル等も不足しないよう補給する。また、種雄豚は造精機能が低下 するので、交配は涼しい時を選び、供用は週2回程度とする。 (3)放牧牛の管理 ア 放牧は、木陰のある牧区を使うか、できるだけ涼しい時間帯に行う。 イ 新鮮な冷水を常に飲めるようにするとともに、栄養価が高く、嗜好性が良い飼料やミネラルを与える。 ウ 行動をよく観察し、異常牛の早期発見・早期治療に努める。 4 農作業(熱中症の予防) (1)日中の暑い時間帯は作業を避けるとともに休憩をこまめに取る。 (2)通気性の良い作業着や帽子を着用し、汗で失われる水分や塩分を十分に補給する。 ┌──────────────────────┐ │報道機関用提供資料 │ ├──────┬───────────────┤ │ │農産園芸課 │ │ │稲作振興グループ 舘山主幹 │ │担 当 課 │野菜・畑作物振興グループ 原主幹│ │担当者 │畜産課 │ │ │経営支援グループ 梶田技師 │ ├──────┼───────────────┤ │電話番号 │直通 017-734-9481│ │ │内線 3460 │ ├──────┼───────────────┤ │ │農林水産部 │ │報道監 │ │ │ │小山内農商工連携推進監(次長)│ │ │ │ │ │内線 3181 │ └──────┴───────────────┘ 【おしらせ】 青森県では、臨時農業生産情報をパソコンや携帯電話にメール配信するサービスを実施して います。青森県農業情報のホームページ「アップルネット」からお申し込み下さい。
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