臨 時 農 業 生 産 情 報 (台風12号に対する技術対策) 平成23年8月31日 青森県「攻めの農林水産業」推進本部 大型で強い台風12号は、気象庁の進路予報(8月31日12時発表)によると、 青森県に9月4日の朝に最も接近する見込です。 今後、強風や大雨等による農作物への影響が懸念されますので、気象情報に十分 注意し、次の点に留意して、被害の未然防止と軽減に努めてください。 (事前対策) 1 りんご等果樹 (1)りんごのつがるなど早生種、なしの中生種、もも、すももの晩生種など収穫可 能なものは、速やかに収穫する。 (2)防風網を直ちに張り、破れている部分は補強するほか、りんごのわい化樹や幼 木は、支柱への結束状況を点検し、ゆるんでいる場合は再度結束する。また、腐 らん病にり病している樹などでは、強風で枝が折れたり、樹が倒れないよう支柱 等で補強する。 (3)ぶどうの垣根やハウス施設等は、支柱等で補強する。 2 水 稲 (1)大雨に備え用水路や畦畔を補強するとともに、ほ場の水口を閉じる。 (2)ほ場の排水がスムーズに行われるよう、排水口を開放するとともに排水路を点 検、整備する。 3 畑作・野菜・花き (1)ビニールハウスでは、ハウスが倒壊しないよう支柱を入れ、ビニールが飛散し ないようマイカ線などで補強する。 (2)ながいも・きゅうり・トマト・さやえんどうなどの支柱は、倒れないように補 強する。 (3)施設周辺やほ場に排水溝を設け、排水対策に努める。 4 畜産 (1)ロールベールサイレージは、ストレッチフィルムの破損を防ぐため、ブルーシー ト等で覆う。 (2)畜舎等は、破損を防ぐため、支柱等で補強するとともに、シャッターや窓など を完全に閉める。 (事後対策) 1 りんご等果樹 (1)落下した果実は、農薬使用基準上の問題がないことを確認の上、熟度、傷の程 度に応じて生食用、加工用に仕向ける。 (2)倒木は、早めに起こして支柱で支える。枝が裂けた場合、回復可能なものは、 その先の枝量を減らし、ロープやかすがい、支柱などで固定する。 (3)冠水や浸水した場合は、速やかに排水するとともに、果実等に付着した泥を清 水で洗い流す。 (4)ぶどうのハウスや垣根、なし棚等が破損・倒壊した場合は、速やかに補修する。 2 水稲 (1)冠水や浸水した水田では、速やかに排水する。 (2)土砂の流入等があった場合は、速やかに排除する。 (3)用排水路や畦畔等が決壊した場合は、速やかに補強整備する。 (4)倒伏した稲株は、できる限り引き起こし、登熟促進を図る。 3 畑作・野菜・花き (1)ながいも等の支柱等が倒れた場合は、速やかに修復する。 (2)ビニールハウス等の破損箇所は補修する。 (3)畑作物・野菜など冠水等の被害を受けた場合は、排水溝を設けるなど排水対策 を行う。 (4)強風や冠水等により損傷を受けた作物は、病害虫が発生しやすくなるので防除 を徹底する。 4 畜産 (1)ストレッチフィルムが裂けたり破損した場合は、破損部分を直ちに補修すると ともに、できるだけ早く家畜に給与する。
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