平成25年8月8日 青森県「攻めの農林水産業」推進本部 仙台管区気象台が8月6日に発表した「高温に関する異常天候早期警戒情報(東北地方)」に よると、8月11日から8月20日頃まで気温が平年よりかなり高くなる見込みとなっています。 このため、次の事項に留意し、農作物の栽培管理等に万全を期してください。 1 水 稲 (1)出穂後20日間は、高温により、胴割(どうわれ)米などが発生し品質が低下し易くなるの で、開花が終了した水田では、水の入換えや、可能であればかけ流しを行い、水田水温の上 昇を防ぐ。 なお、早期落水は品質低下を助長するので、落水の目安の「乾田で出穂後30~35日、 湿田で出穂後20~25日」を守る。 (2)穂いもちや斑点米カメムシ類の発生が「多い」と予想されているので、適期防除を徹底す る。 2 野菜・花き (1)施設栽培では、換気や寒冷紗被覆など温度管理を徹底をするほか、地温を下げるため、か ん水は、土壌水分に留意しながら、1回当たりの水量を少なくし、回数を多くする。花きで 短日処理を行っている場合は、被覆資材の夜間解放を行い、内部が高温にならないよう管理 する。 (2)果菜類では、草勢を保つため追肥を行うほか、不良果・被害果を早めに取り除く。また、 老化葉、黄色葉を中心に摘葉し、水分の蒸散抑制に努める。 (3)軟腐病やハダニなど病害虫の早期発見・早期防除に努める。また、軟腐病等が発病した株 は早めに抜き取り処分する。 (4)生理障害がみられる場合は、必要に応じて葉面散布を行う。 3 りんご等果樹 徒長枝の整理、支柱入れや枝つりなどは、日焼けが発生しないよう高温時には作業を控える。 4 畜 産 (1)畜舎の防暑対策 ア 畜舎への熱の侵入を防止するため、日除けを設けたり屋根や舎内に散水・放水する等に より温度を下げる。 イ 窓を開放したり換気扇・送風機などを利用して、舎内の換気を良くする。 (2)家畜の飼養管理 ア 朝、夕の涼しい時に飼料を給与する。また、給与回数を増やし乾物摂取量を高める。 イ 過密飼育を避け、ストレスの軽減を図る。 ウ 新鮮な冷水を常に飲めるようにする。 エ 特に、乳用牛では乳量や乳成分が下がる傾向にあるので、栄養価が高く、嗜好性の良い 一番牧草などを給与するとともに、ビタミンやミネラル等も不足しないよう補給する。ま た、種雄豚の交配は涼しい時を選び、供用は週2回程度とする。 (3)放牧牛の管理 ア 放牧は、木陰のある牧区を使い、ミネラルの補給を欠かさないようにするとともに、常 に新鮮な冷水を飲めるようにする。 イ 行動をよく観察し、異常牛の早期発見・早期治療に努める。 5 農作業(熱中症の予防) (1)日中の暑い時間帯は作業を避けるとともに休憩をこまめに取る。 (2)通気性の良い作業着や帽子を着用し、汗で失われる水分や塩分を十分に補給する。
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