臨 時 農 業 生 産 情 報 (台風26号に対する技術対策) 平成25年10月15日 青森県「攻めの農林水産業」推進本部 気象庁の進路予報(10月15日9:50発表)によると、大型で強い台風26号 は、本県に16日に接近する見込みとなっています。 大雨や強風等による農作物等への影響が懸念されますので、気象情報に十分注意し、 次の点に留意して、被害の未然防止と軽減に努めてください。 1 共通の対策 地盤が緩み崩壊の恐れがある農地や林地、農道や林道及び増水中の河川や水路な どでは、事故に巻き込まれないよう十分注意するとともに、異常を発見した場合は、 市町村等へ連絡する。 2 りんご等果樹 (1)防風ネットを直ちに張り、破損している部分は補修する。 (2)雪害で折損したり、腐らん病にり病している樹は、強風で枝が折れたり、樹が 倒れないよう支柱等で補強する。 (3)りんごのわい化樹や幼木は、支柱への結束状況を点検し、ゆるんでいる場合は 再度結束する。 (4)ぶどうの垣根、なし棚、ハウス施設等は、支柱等で補強する。収穫を終えたハ ウスではビニールを速やかに収納する。 (5)収穫適期に達した果実は、泥が付かないよう、速やかに収穫する。 ただし、着色が不十分等、収穫期に達していない果実は、収穫を控える。 3 畑作・野菜・花き (1)ほ場や施設周辺に排水溝を設けるなど排水に努める。 (2)ビニールハウスやトンネルでは、倒壊したり被覆資材が飛散しないよう施設の 点検、補修を行うとともに、マイカー線や支柱などで補強する。 (3)ながいもなどの支柱は、倒れないように補強する。 (4)マルチ資材は、飛散しないよう土でしっかり固定する。 4 水 稲 はさ掛けなど自然乾燥中の稲は、直ちに屋内に収納するか、風で稲束が飛散しな いようしっかり結束する。また浸水の恐れがある場合は場所を移す。 5 畜 産 (1)低地で浸水の恐れのある場合、飼料畑では排水溝を設ける。また、畜舎等の施 設は、排水対策のほか、状況に応じて土のうを設置するなどの防水対策を行う。 (2)ロールベールサイレージは、ストレッチフィルムの破損を防ぐため、ブルーシ ート等で覆う。 (3)サイレージ用とうもろこしは、刈取りを急ぐ。 (4)畜舎等は、破損を防ぐため、支柱等で補強するとともに、シャッターや窓など を完全に閉める。 6 農地・農業用施設 (1)ため池は、貯水位が高い場合には放流して水位を十分に低下させておくととも に、洪水吐(こうずいばき)、水門等を点検し、通水の阻害となる土砂、ゴミや流 木等の除去に努 める。 (2)水路は、水門が適正に閉じているあるいは開いていることを確認し、通水の阻 害となる土砂、ゴミや流木等の除去に努める。 (3)台風第18号により被災した農地及び農業用施設等は、シートで被災箇所を覆 うなど、被害が拡大しないよう努める。
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