臨 時 農 業 生 産 情 報 (台風8号に対する技術対策) 平成26年7月8日 青森県「攻めの農林水産業」推進本部 気象庁の進路予報(7月8日12:50発表)によると、台風8号は、本県に7月11日 から12日にかけて接近する見込みです。 また、台風の影響で前線が活発化するため、9日頃から雨が強まる可能性があります。 今後の気象情報に十分注意し、強風や大雨等による農作物への被害の未然防止と軽減に 努めてください。 (事前対策) 1 共通の対策 地盤が緩み崩壊の恐れがある農地や林地、農道や林道及び増水中の河川や水路などでは、 事故に巻き込まれないよう十分注意するとともに、異常を発見した場合は、市町村等へ 連絡する。 2 りんご等果樹 <おうとう> (1)収穫可能な品種は、速やかに収穫する。 (2)雨よけ施設の破損・倒壊を防ぐため、マイカ線等の締め直しや支柱等による補強を行う。 収穫を終えた施設は、速やかに被覆資材を除去する。 <りんご及びその他果樹> (1)速やかに防風ネットを張り、破れている部分は補修する。 (2)雪害等で折損した樹は、強風で枝が折れたり、樹が倒れないよう支柱等で補強する。 (3)りんごのわい化樹や幼木は、支柱への結束状況を点検し、ゆるんでいる場合は再度結束する。 (4)ぶどうの垣根、なし棚、ハウス施設等は、支柱等で補強する。 3 水 稲 浸水や冠水被害防止のため、排水溝の清掃や補修、畦畔の補強を行う。 4 畑作・野菜・花き (1)ほ場や施設周辺に排水溝を設けるなど排水に努める。 (2)刈取適期を迎えた小麦は速やかに刈り取る。 (3)ビニールハウスやトンネルでは、倒壊したり被覆資材が飛散しないよう施設の点検、 補修を行うとともに、マイカ線や支柱などで補強する。 (4)ながいもなどの支柱は、倒れないように補強する。 (5)マルチ資材は、飛散しないよう土でしっかり固定する。 5 畜産 (1)低地や排水の悪い飼料畑は、排水溝を設けるなどの排水対策を行う。 (2)ロールベールサイレージはストレッチフィルムの破損を防ぐため、シート等で覆う。 (3)畜舎等は、破損を防ぐため、支柱等で補強するとともに、シャッターや窓などを完全に閉める。 6 農地・農業用施設 (1)ため池は、貯水位が高い場合には放流して水位を十分に低下させておくとともに、洪水吐、 水門等を点検し、通水の阻害となる土砂、ゴミや流木等の除去に努める。 (2)水路は、水門が適正に閉じているあるいは開いていることを確認し、通水の阻害となる土砂、 ゴミや流木等の除去に努める。 (事後対策) 1 共通の対策 浸水や冠水したほ場・園地では、速やかに排水する。 2 りんご等果樹 (1)倒伏した木は、できるだけ早く起こして、支柱で支える。 (2)ぶどうの垣根や支柱が倒れた場合は、速やかに補修する。 (3)裂けて接着不可能な枝等は、きれいに切り落とし、切り口に塗布剤を塗る。 3 水 稲 (1)土砂の流入があった場合は、速やかに排除し、濁水は、きれいな水と入れ替える。 (2)潮風害を受けた場合は、直ちに散水して、稲に付着した塩分を洗い流すとともに 水の入れ替えを行う。 4 畑作・野菜・花き (1)ながいも等の支柱が倒れたり、穴落ちしている場合は、速やかに修復する。 (2)果菜類では、草勢低下を防ぐため、摘果や早採りで着果負担を軽減する。 (3)強風や冠水等により損傷を受けた場合は、病害の防除に努める。 5 畜産 (1)ロールベールサイレージのストレッチフィルムが破損した場合は、破損部分を速やかに 補修するとともに、できるだけ早く家畜に給与する。 (2)畜舎が冠水した場合は、家畜伝染病の発生を予防するため、消毒を徹底する。 (3)冠水等の被害を受けた飼料は、品質を見極め、十分注意して給与する。 6 農地・農業用施設 (1)農地・農業用施設が被災した場合は、身の安全を確保した上で、速やかに被災状況を 市町村へ報告する。 (2)被災した農地及び農業用施設は、シートで被災箇所を覆うなど、被害が拡大しないよう努める。
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