臨 時 農 業 生 産 情 報 (台風19号に対する技術対策) 平成26年10月10日 青森県「攻めの農林水産業」推進本部 気象庁の進路予報(10月10日9:45発表)によると、台風19号は、10月14日 に本県に最も接近する見込みです。 今後の気象情報に十分注意し、強風や大雨等による農作物への被害の未然防止と軽減に 努めてください。 1 共通の対策 地盤が緩み、崩壊の恐れがある農地・林地及び農道・林道並びに増水中の河川など では、事故に巻き込まれないよう十分注意するとともに、異常を発見した場合は、 速やかに市町村等へ連絡する。 2 りんご等果樹 (1)防風ネットを張り、破れている部分は補修する。 (2)腐らん病にり病したり、雪害を受けて折損した樹は、強風で枝が折れたり、樹が 倒れないよう支柱等で補強する。 (3)りんごのわい化樹や幼木は、支柱への結束状況を点検し、ゆるんでいる場合は 再度結束する。 (4)ぶどうの垣根、なし棚、ハウス施設等は、支柱等で補強する。収穫を終えた施設では、 被覆資材を除去する。 (5)食味や果皮色(着色・地色)を確認し、収穫適期に達している果実は、速やかに すぐりもぎを行う。でんぷん臭が強く、味がのっていない果実は、収穫を控える。 3 水 稲 (1)刈取りしていないほ場では、速やかに刈り取る。 (2)刈取りできないほ場は、水尻を開け排水に努める。 (3)はさ掛けなど自然乾燥中の稲束は、飛散しないよう補強する。 4 畑作・野菜・花き (1)ほ場や施設周辺に排水溝を設けるなどの排水対策を行う。 (2)ビニールハウスでは、倒壊したり被覆資材が飛散しないよう施設の点検、補修を 行うとともに、マイカ線や支柱などで補強する。 (3)ながいもなどの支柱は、倒れないように補強する。 5 畜産 (1)低地や排水の悪い飼料畑は、排水溝を設けるなどの排水対策を行う。 (2)ロールベールサイレージは、ストレッチフィルムの破損を防ぐためシート等で覆う。 (3)サイレージ用とうもろこしは、収穫適期に達しているものは、天候の推移を見 極めながら刈取りを急ぐ。 (4)畜舎等は、破損を防ぐため支柱等で補強するとともに、シャッターや窓などを 完全に閉める。 6 農地・農業用施設 (1)ため池は、貯水位が高い場合には放流して水位を十分に低下させておくとともに、 洪水吐(こうずいばき)、水門等を点検し、通水の阻害となる土砂、ゴミや流木等の 除去に努める。 (2)水路は、水門が適正に閉じているあるいは開いていることを確認し、通水の阻 害となる土砂、ゴミや流木等の除去に努める。
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