臨 時 農 業 生 産 情 報 (高温に対する技術対策) 平成27年7月31日 青森県「攻めの農林水産業」推進本部 青森地方気象台発表(7月31日11時30分)の「長期間の高温に関する青森県気象情報第1号」による と、本県では7月11日頃から気温の高い状態が続いており、今後2週間程度は高気圧に覆われて晴れる日が多 く、気温の高い状態が続く見込みとなっています。 今後の気象情報に注意し、次の事項に留意して、農作物の適正な管理に努めてください。 1 水 稲 (1)出穂後6~10日の期間に高温になると、胴割米などが発生し品質が低下しやすくなるので、開花が終了 した水田では、水の入替えなどで水田水温の上昇を防ぐ。 (2)早期落水は品質低下を助長するので、落水の目安の「乾田で出穂後30~35日、湿田で出穂後20~2 5日」を守る。 (3)斑点米カメムシ類の発生が「やや多い」と予想されているので、適期防除を徹底する。 2 畑作・野菜・花き (1)施設栽培では、換気や遮光資材などによる温度管理を徹底する。 (2)トマト等のハウス栽培では、生育に応じた追肥とかん水を行い、草勢を維持する。 (3)花きのハウス栽培では、マルチなどにより乾燥防止に努め、生育ステージに応じてかん水する。 (4)高温・乾燥が続くと、ハダニ類、アブラムシ類、うどんこ病等の発生が多くなるので、早期発見・早期防 除に努める。 3 りんご等果樹 徒長枝の整理、支柱入れや枝吊りなどは、日焼けが発生しないよう高温時にはひかえる。 4 畜 産 (1)畜舎の防暑対策 ア 窓を開放したり換気扇や送風機を利用して、舎内の風通しを良くする。 イ 日除けの設置や屋根への散水・放水等により舎内温度を下げる。 (2)家畜の飼養管理 ア 飼料給与は、朝・夕の涼しい時間帯に行うほか、給与回数を増やすことで乾物摂取量を高める。 イ 新鮮な冷水を常に飲めるよう飲水環境を整える。 ウ 乳用牛では特に、乳量や乳成分の低下を防ぐため、良質の1番草を給与し、ビタミンやミネラルの補給 に努める。また、種雄豚の交配は涼しい時を選び、供用は週2回程度とする。 エ 鶏は、十分に飲水させるとともに、夜間に給餌するなど、給餌時間を変える方法も有効である。 (3)放牧牛の管理 ア 放牧は、木陰のある牧区を使い、ミネラルの補給を欠かさないようにするとともに、常に新鮮な冷水を 飲めるようにする。 イ 放牧牛の行動をよく観察し、異常牛の早期発見・早期治療に努める。 5 農作業(熱中症の予防) (1)日中の暑い時間帯は作業を避けるとともに休憩をこまめに取る。 (2)通気性の良い作業着や帽子を着用し、汗で失われる水分や塩分を十分に補給する。
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