臨 時 農 業 生 産 情 報 (大雨に対する技術対策) 平成27年9月10日 青森県「攻めの農林水産業」推進本部 青森地方気象台発表(9月10日11時34分)の「大雨と高波に関する青森気象情報第1号」によると、9 月11日は、台風の影響で下北と三八上北を中心に雷を伴って激しい雨が降り、大雨となる所がある見込みで す。 今後の気象情報に十分注意し、次の事項に留意して、被害の防止と軽減に努めてください。 なお、ほ場の見回り等については、危険な場所に近づかず、安全に十分注意して慎重に行ってください。 1 共通の対策 地盤が緩み崩壊の恐れがある農地や林地、農道や林道及び増水中の河川や水路などでは、事故に巻き込まれ ないよう十分注意するとともに、異常を発見した場合は、市町村等へ連絡する。 2 りんご等果樹 (1)園地の排水対策を行い、停滞している水は速やかに排水するとともに、土壌中の過剰水は、排水溝に集 め、ポンプで汲み上げる。 (2)園地が冠水した場合は、できるだけ早く果実や葉に付着したゴミを取り除き、泥を清水で洗い落とす。 また、有袋果は除袋してから、これらの管理を行う。 (3)水に浸かった果実は区別して収穫する。 (4)傷ついたり、腐敗した果実は、速やかに取り除く。 (5)土砂の集積が激しい場合は、樹の根元の土砂を取り除く。 3 水 稲 (1)水田の水尻を開け、排水対策を行う。 (2)土砂が流入した場合は、速やかに取り除く。 (3)倒伏したほ場では、稲株を引き起こし、4~5株ごとに止葉の基部を束ね、穂発芽等による品質低下を防 ぐ。 (4)冠水や倒伏で品質低下が懸念される場合は、別刈りする。 4 畑作・野菜・花き (1)ほ場や施設周辺に排水溝を設けるなど排水対策を行う。 (2)浸水・冠水等により損傷を受けた場合は、病害の防除に努める。 (3)ながいもが「穴落ち」した場合は、速やかに修復する。 5 畜産 <飼料畑> (1)低地や排水の悪い飼料畑は、排水溝を設けるなどの排水対策を行う。 (2)降雨後、飼料畑に停滞している水は、速やかに排水する。 <畜舎等> (1)畜舎に雨水が流入した場合に備え、除糞作業を済ませ、紙袋の飼料などは浸水しない場所に移動してお く。 (2)畜舎が冠水した場合は、家畜伝染病の発生を予防するため消毒を徹底する。 (3)冠水等の被害を受けた飼料は、品質を見極め十分注意して給与する。 6 農地・林地・農林業用施設 (1)農地・林地・農林業用施設が被災した場合は、速やかに被災状況を市町村へ報告する。 (2)被災した農地・林地及び農林業用施設は、身の安全を確保した上で、シートで被災箇所を覆うなど被害が 拡大しないよう努める。
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