臨時農業生産情報(大雨に対する事後技術対策)

臨時農業生産情報(大雨に対する事後技術対策)
                      平成30年8月17日
                      青森県「攻めの農林水産業」推進本部
 8月15日からの大雨により、水田やりんご園地等で浸水・冠水などがみられて
いるので、次の点に留意して、被害の拡大防止に努めてください。
 なお、ほ場の見回り等については、危険な場所には近づかず、安全を十分確保し
て慎重に行ってください。
1 共通の対策
  地盤が緩み崩壊の恐れがある農地・林地及び農道・林道並びに増水中の河川など
 には、絶対に近寄らないようにし、異常を発見した場合は、速やかに市町村等へ連
 絡する。
2 りんご等果樹
(1)浸水した園地では、速やかに排水するとともに、土壌中の過剰水は、排水溝に
  集めポンプで汲み上げる。
(2)冠水した園地では、できるだけ早く、果実や葉に付着したゴミを取り除き、泥
  を清水で洗い落とす。また、有袋果は除袋してから、これらの管理を行う。
(3)土砂の集積が激しい場合は、樹の根元の土砂を取り除く。
(4)水に浸かった果実は区別して収穫する。傷ついたり、腐敗した果実は、速やか
  に取り除く。
3 水稲
(1)土砂が流入した場合は、速やかに取り除く。
(2)畦畔や用排水路が破損した場合は、速やかに補修する。
(3)倒伏した場合は、できるだけ早く株起こしを行う。
(4)浸水や冠水したほ場の収穫や乾燥調製作業は、被害を受けなかったほ場と区分
  して行う。
4 畑作・野菜・花き
(1)ながいもで「穴落ち」した場合は、速やかに修復する。
(2)果菜類で浸水・冠水等した場合には、草勢の低下を防ぐため、摘果や早採りで
  着果負担を軽減する。
(3)露地野菜において種子が流出したほ場は、再度は種を行う。
(4)浸水・冠水等により損傷を受けた場合は、病害がまん延しないよう、薬剤によ
  る防除を徹底する。
5 畜産
(1)畜舎が浸水した場合は、家畜伝染病の発生を予防するため、消毒を徹底する。
(2)ロールベールサイレージのストレッチフィルムが破損した場合は、破損部分を
  速やかに補修するとともに、できるだけ早く家畜に給与する。
(3)冠水等の被害を受けた飼料は、品質を見極め、十分注意して給与する。
6 農地・林地・農業用施設
(1)農地・林地・農林業用施設が被災した場合は、速やかに被災状況を市町村へ報
  告する。
(2)被災した農地・林地及び農林業用施設は、身の安全を確保した上で、シートで
  被災箇所を覆うなど、被害が拡大しないよう努める。

0817臨時農業生産情報(大雨に対する事後技術対策)

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