臨時農業生産情報(小麦、にんにく、果樹に対する技術対策)

臨時農業生産情報(小麦、にんにく、果樹に対する技術対策)
                     平成31年3月15日
                     青森県「攻めの農林水産業」推進本部
 今冬は暖冬少雪で経過しており、仙台管区気象台が3月14日に発表した1か月予
報によれば、今後も平均気温は平年に比べて高く経過する見通しです。
 県内の小麦やにんにくなどの越冬作物は、例年に比べて生育が進んでおり、りんご
等の果樹も発芽が早くなると予想されることから、今後の気象経過に注意するととも
に、次の点に留意して、生育状況に合わせた適期の管理に努めてください。
1 小麦
(1)3月中旬~下旬が1回目の追肥時期になるので、生育量に応じた追肥(通常窒
  素成分で2kg/10a程度)を行う。
  ア 生育量が普通~少ない場合
    3月中旬~下旬に1回目、4月下旬~5月上旬に2回目の追肥を行う。
  イ 生育量が多く過繁茂な場合
    1回目の追肥量を減らすか中止し、4月下旬~5月上旬頃に2回目の追肥を
   行う。
(2)根の浮き上がりを抑え、凍霜害を回避するため、ほ場に入れるところは、茎立
  ち前までに麦踏みを行う。ただし、粘土質土壌や転作田などで過湿なほ場では、
  土が固まり、根の発育が悪くなるので、麦踏みは行わない。
(3)ほ場全体に雑草が発生した場合には、茎葉処理の除草剤を散布する。
(4)降雨等による湿害を防止するため、明きょや排水溝を点検する。
2 にんにく
  消雪後の強風や降雪、降雨で葉が傷むと、春腐病が発生しやすいので、予防のた
 めの薬剤防除を行う。
3 りんご等果樹
(1)前年、りんご黒星病の発生が多く、菌密度が高い園地では、菌密度を低下させ
  るために、消雪後のできるだけ早い時期に越冬落葉を除去するかすき込む。
(2)発芽や開花が早まると、霜害を受ける危険性が高まるので、燃焼資材など防霜
  対策の準備をする。
(3)施肥や薬剤散布などの春作業に支障がないように、剪定や枝の片付けを急ぐ。
  スピードスプレーヤの点検・整備を行い、薬剤防除の準備をする。
(4)粗皮削り等の春作業は早めに実施し、腐らん病の被害部は適切に処理する。
0315臨時農業生産情報(小麦、にんにく、果樹に対する技術対策)

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