臨時農業生産情報(少雨に対する技術対策)

         臨時農業生産情報(少雨に対する技術対策)
                               令和元年8月8日
                      青森県「攻めの農林水産業」推進本部

 

 青森地方気象台発表(令和元年8月8日11時15分)「少雨に関する青森県気象
情報第2号」によると、青森県では、7月上旬から降水量の少ない状態が続いており、
この状態は、今後10日間程度は続く見込みです。
 今後の気象情報に注意し、次の事項に留意して、農作物の適正な管理に努めてくだ
さい。

 

1 水稲
(1)出穂後10日間は、稲が最も水を必要とする時期になるので、5~6cmの水
  深を保つ。用水が不足している場合でも、田面が乾かない程度に入水し、可能な
  限り湿った状態を保つ。
(2)水不足が予想される地域では、輪番取水制の実施等により、計画的な用水利用
  に努める。また、排水路の水が再利用可能な地域では、必要に応じてポンプ揚水
  等を行い、効率的な水利用に努める。
(3)斑点米カメムシ類の適期防除を徹底する。

 

2 畑作・野菜・花き
(1)転作大豆では、開花期から登熟期の乾燥は減収につながるので、うね間かん水
  を行う。ただし、排水不良ほ場では行わない。
(2)トマトやピーマンでは、生育に応じた追肥・かん水を行い、草勢を維持する。
  また、乾燥により石灰欠乏が心配されるので、必要に応じて葉面散布を行う。
(3)秋野菜や花きなどのは種や定植はできるだけ夕方に行う。また、極端に乾燥し
  ているほ場では、かん水後に行うか降雨を待って行う。
(4)乾燥が続くと、ハダニ類、アザミウマ類、アブラムシ類等の発生が多くなるの
  で、早期発見、早期防除に努める。

 

3 りんご等果樹
(1)苗木や若木は乾燥の影響を受けやすいので、園地の状況を確認し、乾燥してい
  る場合は1m²当たり20リットル程度をかん水する。
(2)草からの蒸散を防ぐため、草刈りをこまめに行い、樹冠下に敷き草をする。
(3)収穫を迎えている中生種のももは、食味の低下を避けるためかん水しない。

 

4 飼料作物
(1)草地の地温上昇や土壌の乾燥を防ぐため、
  ア 牧草の刈取りは、10~15cm程度の高刈りとする。
  イ 放牧地では、過放牧を避ける。
(2)施肥は降雨を待って行う。
(3)干ばつ時には害虫が多発することもあるので、草地等の巡回により早期発見・
  早期防除に努める。

 

0808臨時農業生産情報(少雨に対する技術対策)

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