臨時農業生産情報(大雨等に対する技術対策)

         臨時農業生産情報(大雨等に対する技術対策)

 

                             令和2年7月10日
                     青森県「攻めの農林水産業」推進本部

 

 青森地方気象台発表(令和2年7月10日10時05分)「大雨に関する青森県気
象情報第1号」によると、青森県では、11日昼前から雷を伴って激しい雨が降り、
大雨となる所がある見込みであるため、農作物の栽培管理に留意してください。
 また、気象庁の「2週間気温予報(令和2年7月10日11時更新)」によると、
11日頃から気温の低い状態が6日間程度続く見込みであることから、幼穂形成期を
迎えている水稲では適切な水管理等を徹底してください。

 

1 共通の対策
  地盤が緩み崩壊の恐れがある農地・林地及び農道・林道並びに増水中の河川など
 には近寄らないようにし、異常を発見した場合は、速やかに市町村等へ連絡する。

 

2 りんご等果樹
 園地に水が溜まった場合は排水に努める。

 

3 水稲
(1)畦畔の補強を行い、排水口を調節するとともに、排水路の点検・整備を徹底す
  る。
(2)中干しを実施している場合は、直ちに中止し、幼穂形成期から10日間は、水
  深10cm程度の「幼穂形成期深水かんがい」を徹底する。

 

4 野菜・花き・畑作
(1)ほ場や施設周辺に排水溝を設けるなど、排水対策に努める。
(2)浸水・冠水等により損傷を受けた場合は、病気が蔓延しないよう、薬剤を散布
  し、防除に努める。
(3)ながいもが「穴落ち」した場合は、速やかに修復する。

 

5 畜産
(1)低地や排水の悪い飼料畑は、溝を設けるなどの排水対策を行う。
(2)畜舎に雨水が流入した場合に備え、除ふん作業を済ませ、紙袋の飼料などは浸
  水しない場所に移動しておく。

 

6 農地・農業用施設
(1)ため池は、貯水位が高い場合には放流して水位を十分に低下させておくととも
  に、洪水吐、水門等を点検し、通水の阻害となる土砂、ゴミや流木等を除去する。
(2)水路は、水門が適正に閉じているあるいは開いていることを確認し、通水の阻
  害となる土砂、ゴミや流木等を除去する。

 

200710 臨時農業生産情報(大雨等に対する技術対策)

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