臨時農業生産情報(大雨に対する事後技術対策)

        臨時農業生産情報(大雨に対する事後技術対策)

 

                             令和2年7月13日
                     青森県「攻めの農林水産業」推進本部

 

 7月11日からの大雨により、水田やりんご園地等で浸水・冠水などがみられてい
るので、次の点に留意して、被害の拡大防止に努めてください。
 なお、ほ場の見回り等については、危険な場所には近づかず、安全を十分確保して
慎重に行ってください。

 

1 共通の対策
(1)地盤が緩み崩壊の恐れがある農地・林地及び農道・林道並びに増水中の河川な
  どには、絶対に近寄らないようにし、異常を発見した場合は、速やかに市町村等
  へ連絡する。
(2)浸水や冠水したほ場・園地では、明きょやポンプにより速やかに排水する。

 

2 水稲
(1)土砂が流入した場合は、速やかに取り除く。
(2)畦畔や用排水路が破損した場合は、速やかに補修する。

 

3 りんご等果樹
(1)冠水した園地では、できるだけ早く、果実や葉に付着したゴミを取り除き、泥
  を清水で洗い落とす。また、有袋果は除袋してから、これらの管理を行う。
(2)土砂の堆積が激しい場合は、樹の根元の土砂を取り除く。

 

4 畑作・野菜・花き
(1)ながいも等のほ場で、穴落ちしている場合は、速やかに修復する。
(2)果菜類で冠水した場合には、草勢の低下を防ぐため、摘果や早採りで着果負担
  を軽減する。
(3)露地野菜において種子が流出したほ場は、再度は種を行う。
(4)浸水・冠水などにより損傷を受けた場合は、薬剤を散布し病害の防除に努める。

 

5 畜産
(1)畜舎が浸水した場合は、家畜伝染病の発生を予防するため、消毒を徹底する。
(2)ロールベールサイレージのストレッチフィルムが破損した場合は、破損部分を
  速やかに補修するとともに、できるだけ早く家畜に給与する。
(3)冠水等の被害を受けた飼料は、品質を見極め、十分注意して給与する。

 

6 農地・農林業用施設
(1)農地・林地・農林業用施設が被災した場合は、速やかに被災状況を市町村へ報
  告する。
(2)被災した農地・林地及び農林業用施設は、身の安全を確保した上で、シートで
  被災箇所を覆うなど、被害が拡大しないよう努める。

 

200713 臨時農業生産情報(大雨に対する事後技術対策)

この記事に関するご意見・ご質問はこちらまで

facebookでシェア Xでシェア