臨時農業生産情報(大雨と雷及び突風に対する技術対策)

臨時農業生産情報(大雨と雷及び突風に対する技術対策)

令和2年9月17日
青森県「攻めの農林水産業」推進本部

青森地方気象台発表(令和2年9月17日5時50分)「大雨と雷および突風に関する青森県気象情報第1号」によると、青森県では、18日未明から明け方にかけて、雷を伴って激しい雨が降り、大雨となる所がある見込みです。また、17日昼過ぎから18日明け方にかけて、竜巻などの激しい突風や落雷、ひょうに注意してください。
今後、農作物への影響が懸念されますので、気象情報に十分注意し、次の点に留意して、被害の拡大防止に努めてください。
なお、ほ場の見回り等については、危険な場所には近づかず、安全を十分確保して慎重に行ってください。

1 共通の対策
(1)地盤が緩み崩壊の恐れがある農地・林地及び農道・林道並びに増水中の河川
などには、絶対に近寄らないようにし、異常を発見した場合は、速やかに市町
村等へ連絡する。
(2)浸水や冠水したほ場・園地では、明きょやポンプにより速やかに排水する。

2 りんご等果樹
(1)防風ネットを張り、破れている部分は補修する。
(2)幼木やりんごのわい性台樹では、支柱のぐらつきや主幹との結束状況を点検
し、補強する。
(3)ぶどうの垣根、なし棚等は、点検し、支柱等で補強する。
(4)落下した果実を加工用に仕向ける場合は、農薬使用基準上の問題がないこと
を確認する。

3 水稲
(1)適期刈取に支障のないよう排水対策を徹底する。
(2)倒伏した場合は、できるだけ早く株起こしを行う。
(3)土砂が流入した場合は、速やかに取り除く。

4 畑作・野菜・花き
(1)ビニールハウスやトンネルでは、倒壊したり被覆資材が飛散しないよう点検、
補修を行うとともに、マイカ線や支柱などで補強する。
(2)マルチ資材は、飛散しないよう土でしっかり固定する。
(3)施設周辺やほ場に排水溝を設け、排水対策に努める。
(4)ながいも等の支柱は、倒れないように補強する。
(5)浸水・冠水などにより損傷を受けた場合は、薬剤を散布し病害の防除に努める。
(6)ながいも等のほ場で、穴落ちした場合は、速やかに修復する。
(7)果菜類で冠水した場合には、草勢の低下を防ぐため、摘果や早採りで着果負
担を軽減する。

5 畜産
(1)畜舎に雨水が流入した場合に備え、早めに除ふん作業を済ませ、紙袋の飼料等
は浸水しない場所に移動する。
(2)ロールベールサイレージは、ストレッチフィルムの破損を防ぐため、ブルーシ
ート等で覆う。
(3)畜舎等は、破損を防ぐため、支柱等で補強するとともに、シャッターや窓など
を完全に閉める。

6 農地・林地・農林業用施設
(1)農地・林地・農林業用施設が被災した場合は、速やかに被災状況を市町村へ
報告する。
(2)被災した農地・林地及び農林業用施設は、身の安全を確保した上で、シート
で被災箇所を覆うなど、被害が拡大しないよう努める。

200917 臨時農業生産情報(大雨と雷及び突風に対する技術対策)

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