臨時農業生産情報(高温に対する技術対策)

        臨時農業生産情報(高温に対する技術対策)

 

                             令和3年7月19日

                     青森県「攻めの農林水産業」推進本部

 

 本日、気象庁から熱中症の危険性が極めて高い気象状況になることを注意喚起する
「青森県熱中症警戒アラート第2号」が発表されました。
 また、2021年7月19日11時更新の2週間気温予報によると、26日頃まで
気温が高い日が続く見込みです。
 今後の気象情報に注意し、次の事項に留意して、農作物の適正な管理に努めてくだ
さい。

 

1 水稲
  根の老化を防止するため、4cm程度の浅水にし、時々水の入れ替えなどを行う。

 

2 野菜・花き
(1)ハウス等施設栽培では、換気や遮光資材などによる温度管理を徹底する。
(2)野菜・花き類では、生育に応じた追肥とかん水を行い、草勢を維持する。ま

  た、収穫は、涼しい時間帯に行い、収穫物は直射日光が当たらないようにするな
  ど鮮度保持に努める。
(3)高温・乾燥が続くと、ハダニ類、アザミウマ類、アブラムシ類等の発生が多く
  なるので、早期発見、早期防除に努める。

 

3 りんご等果樹
(1)徒長枝の整理、支柱入れや枝つりなどは、日焼け果の発生しないよう高温時に
  は控える。
(2)ハウスぶどうは、換気などによる温度管理を徹底する。
(3)苗木や若木、わい性台樹は乾燥の影響を受けやすいので、園地の状況を確認し、
  乾燥している場合は1㎡当たり20リットル程度をかん水する。
(4)草からの蒸散を防ぐため、草刈りをこまめに行い、樹冠下に敷き草をする。

 

4 畜産
(1)畜舎の暑熱対策
  ア 窓を開放したり換気扇や送風機を利用して、舎内の風通しをよくする。
  イ 日除けの設置や屋根への散水等により舎内温度を下げる。
(2)家畜の飼養管理
  ア 飼料給与は朝、夕の涼しい時間帯に行うなどして乾物摂取量を高める。
  イ 新鮮な水を常に飲めるよう飲水環境を整える。
  ウ 乳用牛では特に、乳量や乳成分の低下を防ぐため、良質の一番草を給与する
   ようにし、ビタミンやミネラルの補給に努める。
  エ 種雄豚の交配は涼しい時を選び、供用は週2回程度とする。
  オ 鶏については、夜間に給餌する方法も有効である。
(3)放牧牛の管理
  ア 放牧は、木陰のある牧区を使い、ミネラルの補給を欠かさないようにすると
   ともに、新鮮な水が常に飲めるようにする。
  イ 放牧牛の行動をよく観察し、異常牛の早期発見・早期治療に努める。

 

5 農作業(熱中症の予防)
(1)日中の気温の高い時間帯を外して作業を行う。
(2)作業前・作業中は水分補給や休憩をこまめに取る。
(3)屋外では帽子や通気性の良い作業着を着用し、屋内では送風機やスポットクー
  ラーなどを活用する。
(4)なるべく2人以上で作業し、時間を決めて水分・塩分補給の声かけを行う。
(5)周囲の人と十分な距離(少なくとも2メートル以上)が確保できる場合にはマ
  スクを外して作業する。

 

210719臨時農業生産情報(高温に対する技術対策)

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