臨時農業生産情報(大雨等に対する事後技術対策)

      臨時農業生産情報(大雨等に対する事後技術対策)

 

                             令和3年8月11日

                     青森県「攻めの農林水産業」推進本部

 

 8月9日からの大雨等により、水田やパイプハウスで浸水・冠水などがみられてい
るので、次の点に留意して、被害の拡大防止に努めてください。
 なお、ほ場の見回り等については、危険な場所には近づかず、安全を十分確保して
慎重に行ってください。

 

1 共通の対策
(1)地盤が緩み崩壊の恐れがある農地・林地及び農道・林道並びに増水中の河川な
  どには、絶対に近寄らないようにし、異常を発見した場合は、速やかに市町村等
  へ連絡する。
(2)浸水や冠水したほ場・園地では、明きょやポンプにより速やかに排水する。

 

2 農地・農林業用施設
(1)農地・林地・農林業用施設が被災した場合は、速やかに被災状況を市町村へ報
  告する。
(2)被災した農地・林地及び農林業用施設は、身の安全を確保した上で、シートで
  被災箇所を覆うなど、被害が拡大しないよう努める。

 

3 水稲
(1)土砂や流木等が流入した場合は、速やかに取り除く。
(2)畦畔や用排水路が破損した場合は、速やかに補修する。
(3)倒伏した場合は、できるだけ早く株起こしを行う。
(4)冠水したほ場では、できるだけ動力噴霧機等で散水し、稲に付着した泥を洗い
  流す。
(5)浸水や冠水したほ場の品質低下が懸念される場合は、被害を受けなかったほ場
  と区分して収穫する。

 

4 野菜・花き・畑作
(1)ながいも等のほ場で、穴落ちしている場合は、速やかに修復する。
(2)果菜類で冠水した場合には、動力噴霧機で散水した後、マルチを除去して、株
  元を乾かし、根の回復を図るとともに、冠水した果実は早急に取り除く。また、
  浸水した場合は、草勢の低下を防ぐため、摘果や早採りで着果負担を軽減する。
(3)露地野菜において種子が流出したほ場は、再度は種を行う。
(4)降雨により肥料の流亡が考えられる場合には、速効性の窒素やカリ肥料を追肥
  する。
(5)病害がまん延しないよう、薬剤散布により防除に努める。

 

5 畜産
(1)畜舎が浸水した場合は、家畜伝染病の発生を予防するため、消毒を徹底する。
(2)ロールベールサイレージのストレッチフィルムが破損した場合は、破損部分を
  速やかに補修するとともに、できるだけ早く家畜に給与する。
(3)冠水等の被害を受けた飼料は、品質を見極め、十分注意して給与する。
(4)飼料用とうもろこしが倒伏し、今後の回復が見込めない場合は速やかに収穫・
  調製する。

 

210811 臨時農業生産情報(大雨等に対する事後技術対策)

この記事に関するご意見・ご質問はこちらまで

facebookでシェア Xでシェア