臨時情報

臨時農業生産情報(大雨と雷及び突風に対する技術対策)

農産園芸課2022/07/05

臨時農業生産情報(大雨と雷及び突風に対する事後技術対策)

令和4年7月5日
青森県「攻めの農林水産業」推進本部

 

 青森地方気象台発表(2022年7月5日5時16分)「大雨と雷及び突風に関する青森県気象情報 第1号」によると、青森県では、5日昼過ぎから夜遅くにかけて雷を伴った激しい雨が降り、大雨となる所がある見込みです。また、竜巻などの激しい突風や落雷、ひょうに注意してください。
 今後の気象情報に十分注意し、被害が確認された場合は、次の点に留意して被害の拡大防止に努めてください。
 なお、ほ場の見回り等については、危険な場所には近づかず、安全を十分確保して慎重に行ってください。

 

1 共通の対策
(1)地盤が緩み崩壊の恐れがある農地・林地及び農道・林道並びに増水中の河川などには、絶対に近寄らないようにし、異常を発見した場合は、速やかに市町村等へ連絡する。
(2)浸水や冠水したほ場・園地では、明きょやポンプにより速やかに排水する。

 

2 水 稲
(1)土砂が流入した場合は、速やかに取り除く。
(2)畦畔や用排水路が破損した場合は、速やかに補修する。

 

3 りんご等果樹
【りんご・特産果樹】
  園地に水が溜まった場合は排水に努める。

 

【りんご】
(1)降ひょうがあった場合は、傷の有無を確認し、2mm以上の大きい傷のあるものは摘果し、それ以下のものは傷などの被害がはっきりした段階で摘果を行う。
(2)仕上げ摘果を終えた園地では、健全果が少ない場合は、樹勢調節のため被害果であっても残し、できるだけ着果基準を守る。
(3)被害園ではその後の管理を怠ると、来年の生産に影響するので、薬剤散布などの栽培管理は通常どおり行う。

 

【ぶどう】
(1)降ひょうにより折れた新梢は切除し、副梢の発生を促し葉枚数の確保に努める。
(2)被害新梢から伸長した副梢は、基部から4~5枚目で摘心し、結実確保と枝の充実に努める。
(3)樹勢調節のため、被害を受けた果房でもできるだけ残し、病虫害防除を徹底する。結実が見込めない場合は摘除する。
(4)果房摘除等により樹勢が強くなる場合は、施肥を控えるとともに摘心により枝の充実を図る。

 

【その他特産果樹】
  降ひょうがあった場合は、着果負担や病害虫の発生を抑えるため、被害を受けた果実はできるだけ摘果する。ただし、摘果しすぎないように注意する。

 

4 野菜・花き・畑作
(1)果菜類で冠水した場合には、動力噴霧機で散水した後、マルチを除去して、株元を乾かし、根の回復を図るとともに、冠水した果実は早急に取り除く。また、浸水した場合は、草勢の低下を防ぐため、摘果や早採りで着果負担を軽減する。
(2)ながいも等のほ場で、穴落ちしている場合は、速やかに修復する。
(3)ねぎが倒れた場合は、ほ場に入れるようになったら、早急に手直しする。
(4)降ひょう・浸水・冠水等により損傷を受けた場合は、病気が蔓延しないよう、薬剤を散布する。
(5)露地野菜において種子が流出したほ場は、再度は種を行う。
(6)降雨により肥料の流亡が考えられる場合には、速効性の窒素やカリ肥料を追肥する。
(7)倒伏や穂発芽した小麦は、仕分刈りを行い、未熟粒や被害粒が混入しないようにする。

 

5 畜 産
(1)飼料畑に停滞している水は、速やかに排水する。
(2)畜舎が浸水した場合は、家畜伝染病の発生を予防するため、消毒を徹底する。
(3)ロールベールサイレージのストレッチフィルムが破損した場合は、破損部分を速やかに補修するとともに、できるだけ早く家畜に給与する。
(4)浸水等の被害を受けた飼料は、品質を見極め、十分注意して給与する。

 

6 農地・農林業用施設
(1)農地・林地・農林業用施設が被災した場合は、速やかに被災状況を市町村へ報告する。
(2)被災した農地・林地及び農林業用施設は、身の安全を確保した上で、シートで被災箇所を覆うなど、被害が拡大しないよう努める。

 

220705 臨時農業生産情報(大雨に対する事後技術対策)

220705 臨時農業生産情報(大雨に対する事後技術対策)

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