臨時農業生産情報(風雪及び大雪に対する技術対策)
令和4年12月13日
青森県「攻めの農林水産業」推進本部
青森地方気象台発表(令和4年12月13日16時41分)「高波と風雪及び大雪 に関する青森県気象情報第3号」によると、青森県では、14日から15日にかけ て大雪やふぶきとなる所がある見込みです。 今後の気象情報に十分留意し、被害の未然防止、軽減及び拡大防止に努めてください。
【事前対策】
1 野菜・花き等のハウス
(1)倒壊したり被覆資材が飛散しないようハウスの点検、補修を行うとともに、マイカ線や支柱などで補強する。
(2)野菜・花き等を栽培しているハウスでは、ハウス内を密閉し、保温資材で保護するなど温度管理に十分注意する。
(3)ハウスの倒壊を防ぐため、ハウス内を暖房して落雪を容易にするほか、積もった雪は早めに下ろす。
2 りんご等果樹
(1)苗木や幼木では、主幹や枝をひもなどで支柱にきつく結束する。
(2)わい性台樹では、枝の中央部からやや先を枝先が上向きになる程度まで吊り上げる。不要な下枝などは剪去する。
(3)普通台樹の成木では、雪害を受けそうな枝に支柱を入れるとともに、不要な枝を大枝単位に剪去する。また、樹上に雪が積もりにくくなるように、徒長枝は剪去し、切り口に塗布剤を塗る。裂開の生じている樹は、カスガイやボルトで補強する。
3 畜産
(1)ロールベールサイレージは、ストレッチフィルムの破損を防ぐため、シート等で覆う。
(2)畜舎等は、破損を防ぐための補強をするとともに、シャッターや窓などを完全に閉める。
【事後対策】
1 野菜・花き等のハウス
(1)ハウス側面に積もった雪は、速やかに除排雪する。
(2)ハウスが倒壊または破損した場合は、速やかにパイプの修復・補強やビニール等の張り替えを行い、保温に努め、農業共済に加入しているハウスについては、損害評価を受けるなど農業共済組合と連携を密にして早期の復旧に努める。
(3)寒締めほうれんそうなど収穫できる作物は、速やかに収穫する。
2 りんご等果樹
(1)雪が新しいうちに、樹上の雪下ろしや雪に埋もれた枝先を抜き上げる。
(2)枝が折れ、ゆ合の見込みがない(主枝が欠落又は木質部と樹皮が3分の2以上裂開)場合は剪去し、切り口に塗布剤を塗る。
(3)ゆ合が可能な場合は、普通台樹では傷口を密着させて、カスガイやボルトで補強し支柱で支える。わい性台樹ではビニールなどできつく縛って密着させ、ひもなどで吊り上げる。
3 畜産
(1)積雪による畜舎等の倒壊を防ぐため、屋根の雪下ろしを行う。
(2)フィルム製の屋根材を使用している堆肥舎等については、施設側面の除排雪を行う。