ドイツでは、肥満、太りすぎが社会問題となっており、女性の47%、男性の62%、子供・青少年が15%が太りすぎというデータも発表されています。
これは後年、糖尿病や心疾患(心臓病)など、重大な病気を引き起こす要因の一つとなりますが、これらのリスクを高める肥満や太りすぎは、子供時代の栄養摂取が大きく影響していることが分かっています。
この問題解決のため、ドイツでは、2008年から食品中の砂糖、脂肪、塩を減らした健全な栄養摂取と多くの運動により国民の健康づくりを推進する健康推進運動を展開しています。
その中で、保育園・幼稚園の子供には、糖分や塩分を控えた栄養バランスのとれた給食を提供するなどして、早い段階から栄養教育を行っています。
2018年に決定された砂糖、脂肪、塩の国内削減に関する革新戦略では、2025年に向けての減少目標として「清涼飲料水等に含まれる砂糖の15%減」など、具体的な目標を掲げており、その結果、2019年秋に実施したモニタリング調査では、子供用の清涼飲料水の砂糖が2018年と比べて35%減少するなど、戦略の効果が見えてきています。
これらの取組は、安全かつ健康な食料に関わる問題として、日本の農林水産省にあたるドイツの連邦食料・農業省と連邦保健省が共同で取り組んでおり、この度10年間の総括を行いながら、今後の行動プランを策定したことから、参考資料としてご紹介します。
詳細は別添ファイルをご覧ください。