病害虫発生予察情報

令和2年 病害虫発生予察情報 特殊報第1号

病害虫防除所2020/08/27

ツマジロクサヨトウの発生確認について

 

1 作物名 飼料用トウモロコシ
2 病害虫名 ツマジロクサヨトウ( Spodoptera frugiperda )
3 発生経過
 本年8月26日に五戸町の飼料用トウモロコシ栽培ほ場1地点において、食害(写真1、2)が認められ、食害株から本種と疑われる幼虫(写真3、4)を捕獲した。農林水産省横浜植物防疫所に同定を依頼した結果、27日、ツマジロクサヨトウであることが確認された。
4 本種の形態、被害の特徴等
(1)終齢幼虫は体長約40mmで、頭部の複眼と前額の境界にみられる逆Y字状の模様及び尾部の斑点が特徴である。卵は寄主植物に塊状に産み付けられ、メスの体毛で覆われる。成虫は開張約37mm、雌雄で外観が大きく異なり、雄のみ前翅に淡色斑と白斑を持つ(写真5、6)。
(2)幼虫が寄主作物の葉、茎を食害する。摂食量が多く、食害部には多量の糞が散在する。
(3)これまでのところ、国内で発生が確認された農作物はイネ科作物(飼料用トウモロコシ、スイートコーン、ソルガム、サトウキビ等)及びしょうがである。本年1月に、沖縄、鹿児島で幼虫発生が確認されており、8月26日時点では全国31県で幼虫発生が確認されている。東北では、山形県で7月8日、秋田県で7月10日、福島県で8月3日、宮城県で8月17日にいずれもスイートコーン又は飼料用トウモロコシで確認されている。
5 防除対策
(1)寄主範囲が広いことから、収穫前の作物がある場合は、ほ場をよく見回りチョウ目幼虫の食害がないか確認する。また、本虫と疑われる幼虫を発見した場合には,速やかに病害虫防除所に連絡する。
(2)県は、植物防疫法第29条第1項に基づく措置として、国の指定した薬剤による散布指導を行う。本虫に対して使用できる農薬については、以下の農林水産省ホームページを参照する。
※農林水産省HP「ツマジロクサヨトウの薬剤防除に使用できる農薬一覧」
https://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/keneki/k_kokunai/tumajiro.html
(3)発生が確認されたほ場では、本種の幼虫の分散を防ぐため、収穫後は速やかに耕耘し残渣を鋤込む。また、未発生のスイートコーン等の収穫跡地や緑肥の鋤込み跡地において、こぼれた種から再発芽した野良ばえが見られる場合は再度耕耘する。
(4)10.9℃以下では発育できないとされていることから、本県での露地越冬の可能性は低いと推察される。しかし、加温施設等では理論上越冬が可能であることから、施設栽培等においてこれから収穫を迎える作物がある場合は、幼虫の発生がないか十分注意する。

 

20200827_特殊報_青森県_ツマジロクサヨトウ

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