野菜畑作生産情報第7号(要約版)

野菜畑作生産情報第7号(要約版)

令和元年1 0 月1 8 日
青森県「攻めの農林水産業」推進本部

◎大豆やながいもは、適期収穫で良品生産に努めましょう!
◎小麦は、ほ場の排水対策と雪腐病防除を徹底しましょう!

○大豆
1 生育はおおむね成熟期に達しており、早いところでは収穫適期に達している。
2 収穫適期は、茎水分50%以下、子実水分20%以下となった時期である。収穫が
遅れると、被害粒が増加して収量や品質が低下するので、収穫適期に達したほ場
では計画的に収穫する。

○小麦
1 は種後の生育は、おおむね良好である。
2 明きょの設置など排水対策を徹底して湿害を防止する。
3 雪腐病を防除するため、11月中旬から下旬に薬剤散布を行う。

○ながいも
1 生育は、平年を上回っている。
2 収穫は、茎葉が完全に黄変し、試し掘りでアクが発生しないことを確認してから
開始する。

3 雨天など過湿なほ場条件での掘取作業は、貯蔵中の腐敗を招くので行わない。
4 茎葉の絡んだ「ながいもネット」は、堆肥化等により減量し、ネットと茎葉を分
別した上で適正に処理する。

○秋冬だいこん
1 生育は、順調である。
2 収穫は、ほ場毎に試し掘りで肥大状況を確認してから行う。

○冬期間のハウス栽培
1 降雪、強風等に備えて、ビニールやマイカ線などの点検・補修を行う。
2 ハウス内の温度は、循環ファン等を設置して温度ムラを減らすとともに、時間帯
に応じた細やかな温度管理ができる変温装置を活用したり、暖房機の温度を生育
適温の下限に設定するなど適正な温度管理に努める。

◎秋の農作業安全運動展開中!(8月15日~10月31日)
1 慣れた作業でも油断せず、注意して行いましょう。
2 必ず、作業の合間に十分な休憩を取りましょう。
3 自分を過信せず、無理のない作業を行いましょう。
4 一人での作業は避け、やむを得ず一人で作業を行う場合は、家族に作業場所を伝
え、携帯電話を持ちましょう。
5 家族や周りの人など、地域全体で注意を呼び掛けましょう。

◎農薬は適正に使用しましょう。
1 使用する際は、必ず最新の登録内容を確認しましょう。
【農薬情報】(http://www.maff.go.jp/j/nouyaku/n_info/)
【農薬登録情報提供システム】(https://pesticide.maff.go.jp/
2 飛散防止に努め、住宅地等の近隣で使用する際は、事前に周囲に知らせましょう。
3 クロルピクリン剤など土壌くん煙剤を使用する際は、必ず厚さ0.03mm以上又は
難透過性の被覆資材で被覆しましょう。
4 市販の除草剤には、農作物等の栽培管理に使用できない「非農耕地専用除草剤」
があるので、注意しましょう。
5 農薬は使い切りを徹底し、河川等には絶対に捨ててはいけません。

◎食中毒を防ぐため、生産段階から「野菜の衛生管理」に努めましょう。
1 栽培に使用する水の衛生管理や水質の確保に努めましょう。
2 家畜ふん堆肥は、水分調整や定期的な切り返しを行い、十分発酵させましょう。
家畜ふん中の菌の死滅には、55℃以上の温度が3日以上続いている状態が必要で
す。堆肥の製造工程では、この温度条件を確認しましょう。
3 家畜ふん堆肥を野菜栽培に使用する際は、製造工程や熟成度を確認しましょう。
確認できない場合には、堆肥施用から収穫までの期間を、収穫部位が土壌から離
れた野菜は2か月、土壌に近い野菜は4か月空けましょう。
4 農機具や収穫容器等は清潔な状態を保ち、汚水の流入や野生動物の侵入防止等、
栽培環境の整備にも努めましょう。

※ 野菜の衛生管理指針、家畜ふん堆肥の生産・利用の注意点はこちら

・『栽培から出荷までの野菜の衛生管理指針』(第2版)の公表に伴う家畜ふん堆肥の生産管理の注意点について
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/nourin/sanzen/R3yasaieiseikannrishishinn-2hann.html

・野菜の衛生管理について
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/nourin/sanzen/yasai_eiseikanri.html

◎農業保険(農業共済及び収入保険)への加入について
自分にあったセーフティネットに加入し、農業経営に万全の備えを!
1 農業共済
「農業共済」は、自然災害等により農作物・家畜・園芸施設に損害が生じた場合
に補償される制度です。
2 農業経営収入保険
令和元年から始まった「農業経営収入保険」は、自然災害に加え、農産物の価格
低下などにより販売収入が減少した場合に補償される制度です。加入には、青色
申告の実績が条件となっています。
※ 詳しくは、お近くの農業共済組合にお問い合わせください。

◎ほ場を見回るなど農作物の盗難防止に努めましょう。
◎日本一健康な土づくり強化月間(9月~11月)

安全・安心な農産物を安定して生産するためには、土づくりが重要です。堆肥の
施用や土壌診断などにより、健康な土づくりに取り組みましょう。

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