畑作・野菜・花き生産情報第1号

畑作・野菜・花き生産情報第1号(要約版)
                               令和2年4月20日
                    青森県「攻めの農林水産業」推進本部
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◎ 小麦の生育が早まっているので、適期の追肥と病害虫防除で収量・品質を確
  保しよう!
◎ にんにくの生育は平年より早まっています。適期追肥とさび病、春腐病等の
  防除を徹底しよう!
◎ 施設内の温度変化が激しい時期です。適正な栽培管理により高品質な花きの
  生産に努めよう!
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○小麦
1 幼穂形成期は、平年よりネバリゴシで8~22日、キタカミコムギで20日早まってい
  る。
    草丈は平年をかなり上回っている。茎数はネバリゴシでかなり少ないからやや上回
  っているものの、キタカミコムギではかなり下回っている。
2 2回目の追肥は止葉抽出期から出穂期に生育量をみて適切に行う。
3 うどんこ病と赤かび病の適期防除に努める。

 

○にんにく
1 生育は、平年より早まっており、消雪が早かった地域では、既にりん片分化期に達
  しているほ場もある。その他の地域でも、平年より早まると予想される。
2 追肥は、りん片分化期等の生育状況を確認しながら適期に行う。
3 さび病、春腐病の早期発見、早期防除に努めるとともに、春腐病の被害株は抜き取
  って処分する。

 

○ながいも
1 消雪が早かったため、春掘作業は順調に進んでいる。芽が動くなどの品質低下を防
  ぐため、4月末までに作業を終える。
2 トレンチャー耕は、穴落ちなどを防ぐため適正速度を守る。
3 栽培法に合わせて種いもを準備するとともに、早植栽培では4月下旬から5月中旬
  に植付けする。

 

○トンネルだいこん、にんじん
1 生育はおおむね順調である。
2 好天時はポリトンネル内を換気し、適正な温度管理に努める。

 

○トマト、メロン
1 苗の生育は順調である。
2 定植に向けて徐々に気温を下げて苗を順化する。ただし、降霜が予想される時や低
  温時には、二重被覆等で保温に努める。
3 地温の確保のため、早めにマルチングを行うなど、ほ場準備を計画的に進める。

 

○夏秋ギク
1 8月上旬出荷の作型は、例年並の4月中旬から定植作業が始まっている。苗の生育
  は順調であり、病害虫の発生は見られていない。
2 今後の作業
・苗の親株の管理では、最高温度25℃を目安にハウスの換気に努める。移植栽培の
  挿し芽は定植2週間前に行い、定植1週間前から徐々に温度を下げ、順化させる。
・8月上旬出荷の作型では、定植を5月上旬までに行う。

 

○トルコギキョウ
1 春定植における苗の生育は、一部ばらつきがあるものの概ね順調であり、病害虫の
  発生は見られない。越冬栽培の作型で、一部に土壌病害の発生が見られる。定植作業
  は例年並の3月下旬から始まっている。
2 今後の作業
・は種直後は発芽適温である20~25℃で管理し、発芽が揃った後は徐々に温度を
  下げ、15~20℃で管理する。
・8月上旬出荷の作型では、4月下旬を定植の目安とし、老化苗は生育が劣るので、
  展開葉4枚までの苗を定植する。

 

※アップルネット(http://www.applenet.jp/)に本文を掲載しています。
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◎育苗中や定植間もない農作物は、降霜等の影響を受けやすいので、週間天気予報など
に十分注意し、適正な栽培管理に努めましょう。
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◎決め手は土づくり! 日本一健康な土づくり運動展開中!
ほ場の準備に当たっては、土壌診断に基づいた土づくりに努めましょう。
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◎農薬は適正に使用しましょう。
1 使用する際は、必ず最新の登録内容を確認しましょう。
【農薬情報】(http://www.maff.go.jp/j/nouyaku/n_info/)
【農薬登録情報提供システム】(https://pesticide.maff.go.jp/
2 飛散防止に努め、住宅地等の近隣で使用する際は、事前に周囲に知らせましょう。
3 クロルピクリン剤など土壌くん煙剤を使用する際は、必ず厚さ0.03mm以上又は難透
過性の被覆資材で被覆しましょう。
4 市販の除草剤には、農作物等の栽培管理に使用できない「非農耕地専用除草剤」が
あるので、注意しましょう。
5 農薬は使い切りを徹底し、河川等には絶対に捨ててはいけません。
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◎食中毒を防ぐため、生産段階から「野菜の衛生管理」に努めましょう。
1 栽培に使用する水の衛生管理や水質の確保に努めましょう。
2 家畜ふん堆肥は、水分調整や定期的な切り返しを行い、十分発酵させましょう。
家畜ふん中の菌の死滅には、55℃以上の温度が3日以上続いている状態が必要です。
堆肥の製造工程では、この温度条件を確認しましょう。
3 家畜ふん堆肥を野菜栽培に使用する際は、製造工程や熟成度を確認しましょう。確
認できない場合には、堆肥施用から収穫までの期間を、収穫部位が土壌から離れた野
菜は2か月、土壌に近い野菜は4か月空けましょう。
4 農機具や収穫容器等は清潔な状態を保ち、汚水の流入や野生動物の侵入防止等、栽
培環境の整備にも努めましょう。
※ 野菜の衛生管理指針、家畜ふん堆肥の生産・利用の注意点はこちら

・『栽培から出荷までの野菜の衛生管理指針』(第2版)の公表に伴う家畜ふん堆肥の生産管理の注意点について
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/nourin/sanzen/R3yasaieiseikannrishishinn-2hann.html

・野菜の衛生管理について
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/nourin/sanzen/yasai_eiseikanri.html

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◎農業保険に加入し、農業経営に万全の備えを!!
農業保険には、農作物共済、園芸施設共済、農業経営収入保険などがあります。自分
の経営にあった保険を選択、加入して、自然災害をはじめとしたリスクに備えましょう。
1 農作物共済、畑作物共済
「農作物共済」は水稲・麦を対象として、「畑作物共済」は大豆・ホップを対象と
して、災害による収穫量の減少に対する損害を補償します。
2 園芸施設共済
「園芸施設共済」はガラス室・プラスチックハウスと附帯施設、施設内農作物を対
象として、災害による施設被害と農作物の損害を補償します。
なお、「園芸施設共済」は生産者部会等の集団で加入すると掛金が割引になる等、
各種割引メニューがあります。
3 農業経営収入保険
「農業経営収入保険」は、災害による減収に加え、市場価格の低下など農業者の経
営努力では回避できない理由により販売収入が減少した場合も補償の対象になる総合
的なセーフティネットです。(青色申告の実施が要件)
※ 詳しくは、お近くの農業共済組合までお問い合わせください。
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◎春の農作業安全運動を展開中です(4月1日~5月31日)
例年、4~5月は、農作業事故が多くなる時期となっています。
体調やまわりの状況を確認し、安全な農作業に努めましょう。
1 慣れた作業でも油断せず、注意して行いましょう。
2 必ず、作業の合間に十分な休憩を取りましょう。
3 自分を過信しすぎず、無理のない作業を行いましょう。
4 一人での作業は避け、やむを得ず一人で作業を行う場合は、家族に作業場所を伝
え、携帯電話を持ちましょう。
5 家族や周りの人など、地域全体で注意を呼びかけましょう。

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