花き生産情報第5号 平成27年8月20日発表 青森県「攻めの農林水産業」推進本部 ──────────────────────────────────────── ◎ハウスの換気や遮光をこまめに行う等、温度・湿度管理を徹底しましょう! ◎切り花の品質保持のため、収穫は涼しい時間帯に行い、速やかに水揚げしましょう! ──────────────────────────────────────── ┌────────────┐ │夏秋ギク(7~9月出荷)│ └────────────┘ 1 生育状況 開花、収穫期は、平年より早まっている。 病害虫は、白さび病、アザミウマ類、アブラムシ類が散見される。 表-1 収穫物調査 ──────────────────────────────────────── 場 所 年 次 品 種 定植月日 切花長 切花重 採花本数 収穫盛期 (cm) (g) (本/a) ──────────────────────────────────────── 平川市 本 年 岩の白扇 5月 2日 98.1 70.1 2,496 8月 3日 平 年 岩の白扇 4月25日 106.3 77.4 2,310 8月 3日 (平年差・比) (遅7日) (92%) (91%) (108%) (0日) 前 年 岩の白扇 4月23日 108.3 85.5 2,560 7月28日 ──────────────────────────────────────── 注1 平川市の平年値:平成20年~26年の平均 注2 栽植本数等(本年):3,200本/a、無摘心 2 今後の作業 (1)病害虫の防除 白さび病やアザミウマ類等の薬剤散布を定期的に行うとともに、早期発見・早期防除に努める。 (2)親株の確保 収穫が終わった株を翌年の親株にする場合は、病害虫の発生株や生育の劣る株を抜き取り、健全なもの を残す。 (3)親株の管理 親株は、地際から約10㎝の高さで刈り込み、直ちに追肥し、土寄せする。追肥量はa当たり窒素成分 で0.2~0.3㎏を目安とする。 ┌───────────────┐ │秋 ギ ク(10~11月出荷)│ └───────────────┘ 1 生育状況 定植後の生育は順調である。 病害虫は、アブラムシ類の発生が多く、アザミウマ類やハダニ類が散見される。 表-2 生育調査(8月10日現在) ──────────────────────────────────────── 場 所 年 次 品 種 定植期 草 丈 葉 数 (月日) (cm) (枚) ──────────────────────────────────────── 新郷村 本 年 神馬2号 7月21日 17.8 14.4 平 年 神馬2号 7月11日 33.5 23.3 (平年差・比) (遅10日) (53%) (62%) 前 年 神馬2号 7月21日 20.0 13.7 五所川原市 本 年 神 馬 7月 4日 41.6 20.4 平 年 神 馬 7月 7日 31.3 16.8 (平年差・比) (早3日) (133%) (121%) 前 年 神 馬 7月 7日 32.2 16.9 ──────────────────────────────────────── 注 平年値:新郷村は平成21~26年の平均 五所川原市は平成22~26年の平均 2 今後の作業 (1)芽かき 花芽ができて5~7日経つとわき芽が伸びてくるので、小さいうちにかき取る。 (2)花首の伸長抑制(施設栽培のみ) 花首の伸びやすい品種は、伸長抑制のためビーナイン顆粒水溶剤又はキクエモンを発蕾期から摘蕾期に 散布する。 (3)病害虫防除 高温乾燥時に害虫の発生が多くなるので、アザミウマ類、ヤガ類、アブラムシ類、ハダニ類の発生に注 意し、早期発見・早期防除に努める。 白さび病は、降雨後などの多湿な条件で発生しやすいため、予防散布を定期的に行う。 ┌─────────┐ │トルコギキョウ │ └─────────┘ 1 生育状況 4月中に定植したものは、概ね8月上旬までに出荷された。 病害の発生は見られないが、害虫ではアザミウマ類が散見される。 表-3 収穫物調査 ──────────────────────────────────────── 場 所 年 次 品 種 定植月日 切花長 切花重 節 数 収穫盛期 (cm) (g) (節) ──────────────────────────────────────── 青森市 本 年 はるか 4月11日 61.8 49.0 14.2 8月 7日 前 年 シュークリーム 4月 3日 78.0 93.0 13.6 8月10日 一昨年 シュークリーム 4月25日 63.8 54.5 13.4 8月11日 田舎館村 本 年 セレブピンク 4月24日 72.6 103.8 13.3 8月 7日 前 年 セレブピンク 4月19日 78.0 126.7 14.9 8月 5日 一昨年 セレブピンク 4月16日 72.0 156.0 11.0 8月 9日 ──────────────────────────────────────── ※ 品種変更のため両地区平年値なし 2 今後の作業 (1)かん水・温度管理 発蕾後は徒長しないように、かん水量を除々に減らす。ハウス内の日中の温度が25℃以上にならない よう換気し、遮光・遮熱資材の活用などによる温度管理を徹底する。 (2)病害虫防除 ハモグリバエ類、ヤガ類、アザミウマ類の発生に注意し、防除を徹底する。 (3)収穫・調製 朝夕の涼しい時間帯に収穫し、速やかに鮮度保持処理を行う。 花き生産情報第6号は平成27年9月17日発行の予定です。 ──────────────────────────────────────── ◎農作業中の熱中症に注意しましょう! ~熱中症の予防には「水分補給」と「暑さを避けること」が大切です~ ──────────────────────────────────────── ◎農薬危害防止運動実施中(5月1日~8月31日) ~農薬情報(http://www.maff.go.jp/j/nouyaku/n_info/)~ ──────────────────────────────────────── ◎決め手は土づくり!「日本一健康な土づくり運動」展開中! ────────────────────────────────────────
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