花き生産情報第4号 平成28年7月20日発表 青森県「攻めの農林水産業」推進本部 ──────────────────────────────────────────── 換気や遮光をこまめに行うなど、ハウス内の温湿度管理を徹底しましょう! 切り花の品質保持のため、収穫は涼しい時間帯に行いましょう! ──────────────────────────────────────────── ☆夏秋ギク 1 生育状況 生育は概ね順調で、7月に出荷する作型の収穫が始まった。 病害虫では、白さび病、アブラムシ類等の発生が散見される。 表1 生育状況(7月11日現在) ───────────────────────────────────── 場 所 年 次 品 種 定植月日 草丈(cm) 葉数(枚) 備 考 ───────────────────────────────────── 新郷村 本 年 精の一世 4月18日 109.8 51.8 無摘心 前 年 精の一世 4月15日 112.1 57.8 無摘心 一昨年 精の一世 4月19日 107.2 56.7 無摘心 平川市 本 年 岩の白扇 4月30日 95.0 38.7 2本仕立て 前 年 岩の白扇 5月 2日 91.8 49.6 無摘心 平 年 岩の白扇 4月26日 97.4 47.5 無摘心 ───────────────────────────────────── (注)平川市の平年値:平成20年~27年の平均値 2 今後の作業 (1)病害虫防除 白さび病は、発蕾時から発生しやすくなるので、換気をこまめに行い、予防散布を徹底する。 アザミウマ類、ヤガ類、ハモグリバエ類、ハダニ類の発生に注意し、早期発見・早期防除に努める。 (2)収穫 収穫適期は3分咲きを目安とするが、出荷先により異なるため、事前に確認する。 露地栽培で降雨後に収穫した場合には、輸送中の腐敗を防ぐため、十分に風乾してから箱詰めする。 ☆秋ギク 1 生育状況 定植後の生育は概ね順調である。 病害虫の発生は見られない。 2 今後の作業 (1)かん水 活着までは葉水(はみず)程度の量をこまめに行い、活着後は土の乾燥状況を見ながら行う。 (2)温度管理 換気や循環扇、寒冷紗等を活用し、ハウス内の温度が日中25℃以上にならないように管理する。 (3)病害虫防除 夏秋ギクに準ずる。 ☆トルコギキョウ 1 生育状況 生育は概ね順調である。 病害虫では、ヤガ類、アザミウマ類の発生が散見される。 表2 生育状況(7月11日現在) ─────────────────────────────────── 場 所 年 次 品 種 定植月日 草丈(cm) 節数(節) ─────────────────────────────────── 青森市 本 年 はるか 4月 1日 39.0 13.3 前 年 はるか 4月11日 29.3 13.4 一昨年 シュークリーム 4月 3日 43.1 13.1 田舎館村 本 年 セレブピンク 4月26日 47.3 13.2 前 年 セレブピンク 4月24日 51.4 13.4 一昨年 セレブピンク 4月19日 49.9 13.4 ─────────────────────────────────── 2 今後の作業 (1)かん水 発蕾前は十分にかん水し、発蕾後は茎葉が軟弱徒長しないようにかん水量を減らす。 また、茎折れの原因となるので、1回のかん水量が多くならないよう注意する。 (2)温度管理 換気や循環扇、寒冷紗等を活用し、ハウス内の温度が日中25℃以上にならないよう に管理する。 (3)病害虫の防除 灰色かび病やアザミウマ類、ヤガ類の発生が多くなる時期なので、予防散布を実施する。 (4)整枝作業 不要な蕾は早めに摘み取り、草姿が良好になるように仕立てる。 (5)収穫 品質保持のため、涼しい時間帯に収穫する。また、前処理剤を使用すると日持ちが数日延長する。 花き生産指導情報第5号は平成28年8月18日発行の予定です。 ───────────────────────────────── 農作業中の熱中症に注意しましょう! ~熱中症の予防には「水分補給」と「暑さを避けること」が大切です~ ───────────────────────────────── 決め手は土づくり!「日本一健康な土づくり運動」展開中! ───────────────────────────────── 農薬危害防止運動を展開中(5月1日~8月31日) ─────────────────────────────────
花き生産情報第4号_本文.pdf (406KB)
花き生産情報第4号_要約版.pdf (387KB)