花き生産情報第5号 平成28年8月18日発表 青森県「攻めの農林水産業」推進本部 ──────────────────────────────────────────── 換気や遮光をこまめに行うなど、ハウス内の温湿度管理を徹底しましょう! 切り花の品質保持のため、収穫は涼しい朝夕の時間帯に行いましょう! ──────────────────────────────────────────── ☆夏秋ギク 1 生育状況 生育は概ね順調で、収穫作業は平年並となっている。 病害虫は、白さび病、アザミウマ類、ヤガ類等の発生が散見される。 表1 収穫物調査 ────────────────────────────────────── 場 所 年 次 品 種 定植月日 切花長 切花重 採花本数 収穫盛期 (月日) (cm) (g) (本/a) (月日) ────────────────────────────────────── 平川市 本 年 岩の白扇 4月30日 103.4 75.9 2,880 8月7日 (平年差・比 4日遅れ 98% 99% 123% 4日遅れ) 平 年 岩の白扇 4月26日 105.6 76.5 2,333 8月3日 前 年 岩の白扇 5月2日 98.1 70.1 2,496 8月3日 ────────────────────────────────────── (注)平年値:平成20~27年の平均値 栽植本数等(本年):1,600本/a、2本仕立て 2 今後の作業 (1)病害虫の防除 病害虫防除は、白さび病の予防散布を定期的に行うほか、ハダニ類、アザミウマ類等の 早期発見・早期防除に努める。 (2)親株の確保 収穫が終わった株を翌年の親株にする場合は、病害虫の発生株や生育の劣る株を抜き取 り、健全なものを残す。 (3)親株の管理 親株は、地際から約10cmの高さで刈り込み、直ちに追肥し、土寄せする。追肥量は、 アール当たり窒素成分で0.2~0.3kgを目安とする。 ☆秋ギク 1 生育状況 生育は順調である。 病害虫は、白さび病やアザミウマ類等の発生が散見される。 表2 生育調査(8月10日現在) ─────────────────────────────────────── 場 所 年 次 品 種 定植月日 草 丈 葉 数 備 考 (月日) (cm) (枚) ─────────────────────────────────────── 八戸市 本 年 神馬2号 7月19日 33.0 19.6 無摘心 (参考)新郷村 前 年 神馬2号 7月21日 17.8 14.4 無摘心 (参考)新郷村 一昨年 神馬2号 7月21日 20.0 13.7 無摘心 五所川原市 本 年 神 馬 7月4日 38.9 20.7 2本仕立て 前 年 神 馬 7月4日 41.6 20.4 2本仕立て 平 年 神 馬 7月7日 33.0 17.4 2本仕立て ─────────────────────────────────────── (注)八戸市は生育調査場所を変更したので、前年、一昨年との比較に注意 五所川原市の平年値:平成22~27年の平均値 2 今後の作業 (1)芽かき わき芽は、小さいうちにかき取る。 (2)ビーナイン処理(施設栽培のみ) 花首の伸びやすい品種は、発蕾期から摘蕾期にビーナイン顆粒水溶剤等を散布する。 (3)病害虫の防除 病害虫防除は、白さび病の予防散布を定期的に行うほか、ハダニ類、アザミウマ類等 の早期発見・早期防除に努める。 ☆トルコギキョウ 1 生育状況 生育は概ね順調である。 病害虫は、アザミウマ類等の発生が散見される。 表3 収穫物調査 ─────────────────────────────────────── 場 所 年 次 品 種 定植月日 切花長 切花重 節 数 収穫盛期 (月日) (cm) (g) (節) (月日) ─────────────────────────────────────── 青森市 本 年 はるか 4月1日 71.6 78.9 13.4 8月7日 前 年 はるか 4月11日 61.8 49.0 14.2 8月7日 (参考) 一昨年 シュークリーム 4月3日 78.0 93.0 13.6 8月10日 田舎館村 本 年 セレブピンク 4月26日 74.9 126.1 13.2 8月9日 前 年 セレブピンク 4月24日 72.6 103.8 13.3 8月7日 一昨年 セレブピンク 4月19日 78.0 126.7 14.9 8月5日 ─────────────────────────────────────── (注)青森市の一昨年の品種(シュークリーム)が異なっており比較に注意 2 今後の作業 (1)かん水 かん水量は、発蕾後の茎葉が軟弱徒長しないように除々に減らす。 (2)温度管理 ハウス内の温度は、換気や循環扇、寒冷紗等を活用し、日中25℃以上にならない よう管理する。 (2)病害虫の防除 病害虫防除は、灰色かび病の予防散布を定期的に行うほか、アザミウマ類、ヤガ類、 ハモグリバエ類の早期発見・早期防除に努める。 (3)収穫・調製 収穫は、品質保持のため、涼しい朝夕の時間帯に行う。また、前処理剤を使用すると 日持ちが数日延長する。 次回の「花き生産指導情報第6号」は平成28年9月20日発行の予定です。 ───────────────────────────────── 農作業中の熱中症に注意しましょう! ~熱中症の予防には「水分補給」と「暑さを避けること」が大切です~ ───────────────────────────────── 農薬危害防止運動実施中(5月1日~8月31日) ───────────────────────────────── 決め手は土づくり!「日本一健康な土づくり運動」展開中! ─────────────────────────────────
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花き生産情報第5号_本文.pdf (282KB)