畑作・野菜・花き生産情報第7号

畑作・野菜・花き生産情報 第7号(要約版)

令 和 3 年 1 0 月 2 0 日

青森県「攻めの農林水産業」推進本部

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◎大豆やながいもは、適期収穫で良品生産に努めよう!

◎小麦は、ほ場の排水対策と雪腐病防除を徹底しよう!

◎秋ギクは、適正な温度管理と病害虫の早期発見・早期防除に努めよう!
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1 大 豆
(1)早いところでは収穫適期に達している。
(2)コンバインによる収穫適期は、茎水分50%以下、子実水分20%以下となった時期である。収穫が遅れると紫斑病などの被害粒が増加し、収量や品質が低下するので、収穫適期に達したほ場では計画的に行う。

 

2 小 麦
(1)は種後の生育は、おおむね良好である。
(2)湿害や雪腐病を防止するため、明きょの設置など排水対策を徹底する。
(3)雪腐病の防除のため、11月中旬から下旬に薬剤散布を行う。

 

3 ながいも
(1)いも径は平年並~平年を下回っているものの、いも長、いも重はおおむね平年並となっている。
(2)収穫は、茎葉が完全に黄変し、試し掘りでアクが発生しないことを確認してから開始する。
(3)雨天など過湿なほ場条件での掘取作業は、貯蔵中の腐敗を招くので行わない。
(4)茎葉の絡んだ「ながいもネット」は、堆肥化等により減量し、ネットと茎葉を分別した上で適正に処理する。

 

4 秋冬だいこん
(1)は種後の大雨や8月中旬の低温・日照不足により、初期の生育が抑制されたため、葉長、葉数、根重は平年を大きく下回っている。
(2)収穫は、ほ場毎に試し掘りで肥大状況を確認してから行う。

 

5 冬期間のハウス栽培
(1)降雪、強風等に備えて、ビニールやマイカ線などの点検・補修を行う。
(2)ハウス内は、循環ファン等を設置して温度ムラを減らすとともに、時間帯に応じた細やかな温度管理ができる変温装置を活用したり、暖房機の温度を生育適温の下限に設定するなど省エネ対策に努める。

6 秋ギク
(1)生育は順調で、病害虫は、アザミウマ類やアブラムシ類が散見される。
(2)白さび病や灰色かび病の予防を定期的に行うほか、アザミウマ類等の害虫の防除を徹底する。
(3)収穫は、2~3分咲きを目安に採花する。

 

7 キクの親株育成
(1)親株には病害虫の被害の無い健全なものを用いる。
(2)10月下旬までに伏せ込みを行う。

 

※アップルネット(https://www.applenet.jp/)に本文を掲載しています。
 本年度の畑作・野菜・花き生産情報は今回で終了します。来年度は4月から発行する予定です。
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◎ほ場を見回るなど農作物の盗難防止に努めましょう。
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◎秋の農作業安全運動展開中!(8月15日~10月31日)
1 慣れた作業でも油断せず、しっかり安全を確認しましょう。
2 必ず、作業の合間に十分な休憩を取りましょう。
3 自分は「大丈夫」と過信せず、無理のない作業を行いましょう。
4 一人での作業は避け、やむを得ず一人で作業を行う場合は、家族に作業場所と内容を伝え、携帯電話を持ちましょう。
5 家族や周りの人など、地域全体で注意を呼び掛けましょう。
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◎『日本一健康な土づくり運動』展開中! ~元気な作物は健康な土が育みます~
土壌診断に基づいた適正施肥や土壌改良は、施肥コストの低減にもつながります!
緑肥を活用し、作物の生育に好適な土壌環境づくりを心がけましょう!
効率よく堆肥を使い、堆肥の肥料成分を考慮した化学肥料の低減に努めましょう!
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◎農薬は適正に使用しましょう。
1 農薬を使用する際は、事前に必ず最新の登録内容を確認し、使用基準を守って使用
しましょう。
農林水産省【農薬登録情報提供システム】
https://pesticide.maff.go.jp/
(独)農林水産消費安全技術センター【農薬登録情報・速報】
https://www.acis.famic.go.jp/index_kensaku.htm
2 飛散防止に努め、住宅地等の近隣で使用する際は、事前に周囲に知らせましょう。
3 クロルピクリン剤など土壌くん煙剤を使用する際は、住宅、畜舎等に近接する農地での使用は避け、薬剤の施用後は速やかにシート(厚さ0.03mm以上または難透過性の資材)で被覆しましょう。
4 市販の除草剤には、農作物等の栽培管理に使用できない「非農耕地専用除草剤」があるので、注意しましょう。
5 農薬は使い切りを徹底し、河川等には絶対に捨ててはいけません。
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◎食中毒を防ぐため、生産段階から「野菜の衛生管理」に努めましょう。
1 栽培に使用する水の衛生管理や水質の確保に努めましょう。
2 家畜ふん堆肥は、水分調整や定期的な切り返しを行い、十分発酵させましょう。
 家畜ふん中の菌の死滅には、55℃以上の温度が3日以上続いている状態が必要です。
3 家畜ふん堆肥を野菜栽培に使用する際は、製造工程や熟成度を確認しましょう。確認できない場合には、堆肥施用から収穫までの期間を、収穫部位が土壌から離れた野菜は2か月、土壌に近い野菜は4か月以上空けましょう。
4 農機具や収穫容器等は清潔な状態を保ち、汚水の流入や野生動物の侵入防止等、栽培環境の整備にも努めましょう。
※ 野菜の衛生管理の詳細はこちら
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/nourin/sanzen/yasai_eiseikanri.html
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◎農業保険に加入し、農業経営に万全の備えを!!
農業保険には、農作物共済、園芸施設共済、農業経営収入保険などがあります。自分の経営にあった保険を選択、加入して、自然災害をはじめとしたリスクに備えましう。
 ◎農業経営収入保険
 「農業経営収入保険」は、災害による減収に加え、市場価格の低下など農業者の経営努力では回避できない理由により販売収入が減少した場合も補償の対象になる総合的なセーフティネットです。(青色申告の実施が要件)
<野菜のみ>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 令和3年から、「農業経営収入保険」に加入した1年目に限り、「野菜価格安定制度」との同時加入が認められました。現在、価格安定制度に加入しており、収入保険に興味のある方は、ぜひ御検討ください。

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 また、収入保険の加入申し込みは随時受け付けていますが、今年から、農林水産省の共通申請サービスを利用することにより、自宅のパソコンなどからオンラインで申請できるようになりました。事務費の割引もありますので、これを機に加入をご検討ください。
※ 詳しくは、お近くの農業共済組合までお問い合わせください。

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R3 畑作・野菜・花き生産情報第7号(本文)PDFファイル(966KB)

R3 畑作・野菜・花き生産情報第7号(要約版)PDFファイル(935KB)

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