畑作・野菜・花き生産情報 第6号(要約版)
令和4年9月20日
青森県「攻めの農林水産業」推進本部
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◎ 共通事項:台風や大雨に備え、ほ場や施設周辺にある排水溝の点検や整備のほか、施設への雨水流入を防ぐために土のうを設置するなどの排水対策を徹底しよう。
◎ 大豆は、適期刈取に向け準備を進めよう。
◎ 小麦は、ほ場の排水対策と土づくり、適期は種で越冬前の生育を確保しよう。
◎ ながいもの生育はおおむね順調です。にんにくは適期に植え付けしよう。
◎ 秋ギクの生育はおおむね順調です。収穫まで適正な温度管理を徹底しよう。
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○ 大豆
1 生育は、全般的に病害虫の発生は少ないが、倒伏や葉の黄化が見られる。
2 台風や大雨でほ場に滞水しないよう、明きょなどによる排水対策を徹底する。
3 汚粒の原因となる雑草や青立ち株を収穫前に抜き取るとともに、適期収穫に向けコンバインなどの準備を進める。
○ 小麦
1 土壌pH6.0以下では生育が悪くなるので、苦土石灰等で酸度矯正する。
2 明きょや弾丸暗きょ、心土破砕などの排水対策を必ず実施する。
3 紅色雪腐病の防除のため、薬剤による種子消毒を行う。
4 は種作業は9月25日頃までに終え、越冬前の生育量を確保する。
○ ながいも
1 いもの肥大はおおむね平年並から下回っている。8月3日からの大雨の影響で穴落ちや滞水したほ場では、尻部の褐変や亀裂等が見られている。
2 病害虫は、葉渋病、炭そ病及びナガイモコガの発生が見られる。
3 採種ほ場では、ウイルスり病株の抜取りや媒介するアブラムシ類の防除を徹底する。
4 台風や大雨に備え、ネットや支柱の補強、明きょなどによる排水対策を徹底する。
○ にんにく
1 種苗増殖「専用ほ場」を設置して、JA等から購入した「優良種苗」を植え付ける。
2 植付作業は、気象情報を参考に遅れないよう計画的に進め、10月上旬までに終える。
3 黒腐菌核病やチューリップサビダニ等の病害虫防除のため、必ず種子消毒を行い、被害種子は絶対に植付けしない。
○ 秋冬だいこん
1 は種後の大雨や日照不足により、葉長は平年並であるが、葉数、根重ともに平年を大幅に下回っている。
2 キスジノミハムシ、アブラムシ類等の病害虫の早期発見・早期防除に努める。
○ 秋にんじん
1 8月の日照不足の影響により、地下部の肥大は平年をかなり下回っている。8月の大雨の影響による尻部の腐敗が一部のほ場で見られている。
2 黒葉枯病、ヨトウムシの早期発見・早期防除に努めるとともに、試し掘りを行い、適期に収穫する。
○ ごぼう
1 草丈、葉数とも平年を上回っている。8月の大雨の影響による根部の腐敗等が、一部のほ場で見られる。
2 黒斑細菌病などの防除に努める。
○ 夏秋トマト
1 生育は、おおむね平年並であるが、8月上旬の大雨や日照不足の影響で出荷量が少なくなっている。
2 9月下旬以降は、裂果防止のため、かん水を控え、追肥は中止する。
3 灰色かび病、タバコガ類、コナジラミ類等の病害虫の防除を徹底する。
○ 秋ギク
1 生育はおおむね順調で、害虫は、アザミウマ類、アブラムシ類、ハダニ類、オオタバコガが散見される。
2 日中25℃以下、夜間15℃を目標に温度管理を行い、病害虫の早期発見・早期防除に努める。
3 2~3分咲きを目安に採花する。
○ 夏秋ギク
1 親株養成に切り下株を利用する場合は、日当たりと排水の良いハウスを選ぶ。
2 伏せ込みは、病害虫の被害が無い健全株を選び、10月下旬までに行う。
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