花き生産情報第1号
平成30年4月19日発表
青森県「攻めの農林水産業」推進本部
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今年は例年になく施設内の温度変化が激しくなっています。適正な栽培管理により
高品質な花きの生産に努めましょう。
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☆夏秋ギク
1 生育状況
8月上旬出荷の作型で使用する苗の生育は順調であり、病害虫の発生はほぼ見ら
れていない。
2 今後の作業
(1)育苗
ア 苗の親株の管理では、最高温度25℃を目安にハウスの換気に努める。また、
苗の幼若性を維持するため、電照またはエテホン剤の散布を行う。
イ 白さび病、灰色かび病の発生防止のため、定植前に薬剤の予防散布を行う。
ウ 移植栽培の挿し芽は定植2週間前に行い、定植1週間前から徐々に温度を下
げ、順化させる。
(2)定植
ア 病害虫の発生を防止するため、ほ場や施設周辺の古株や雑草などの残さは、
速やかに片づける。
イ 定植前にほ場に十分かん水する。また、定植後の活着を促すため地温の確保
に努める。
ウ 8月上旬出荷の作型では、定植を4月下旬~5月上旬の間に行う。
(3)定植後の管理
4月から5月は、天候が不安定でハウス内の温度変化が激しい時期なので、ハ
ウスの開閉をこまめに行い、適正な温度管理に努める。また、低温や降霜が予想
されるときは、加温の実施や被覆資材で保温する。
☆トルコギキョウ
1 生育状況
春定植における苗の生育は概ね順調であり、病害虫の発生は見られない。
定植作業は例年並からやや遅い4月上旬から始まっている。
2 今後の作業
(1)育苗
ア は種直後は発芽適温である20~25℃で管理し、発芽が揃った後は徐々に
温度を下げ、15~20℃で管理する。
イ 育苗中は、用土が乾燥しないように適宜かん水する。
(2)ほ場の準備
ア 事前にほ場へ十分かん水しておき、土壌水分を見ながら定植2週間前までに
施肥・耕起する。
イ 施肥量は、土壌診断に基づき施用する。なお、土壌消毒を行ったほ場では、
生育が過剰になる恐れがあるので、施肥量を減らす。
ウ 活着促進のため、早めにマルチを張り、定植までに地温を確保する。
(3)定植
ア 8月上旬出荷の作型では、4月下旬を定植の目安とする。
イ 老化苗は生育が劣るので、展開葉4枚までの苗を定植する。
ウ 定植は深植えとせず、また、株元を強く押さえないようにする。定植後は、
土と苗をなじませる程度に軽くかん水する。
(4)定植後の管理
ア 発らいまでは乾燥させないように適宜かん水する。
イ 低温時には、トンネル、カーテン等により保温に努める。
ウ 追肥は、生育の状況を見ながら、発らい期頃までに液肥を中心に行う。
花き生産情報第2号は平成30年5月18日発行の予定です。
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◎決め手は土づくり! 日本一健康な土づくり運動展開中!
ほ場の準備に当たっては、土壌診断に基づいた土づくりに努めましょう。
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◎農薬の使用に当たって、
農薬は適正に使用しましょう。
農薬の飛散を防止しましょう。
農薬は使い切り、河川等へ絶対捨てないようにしましょう。
クロルピクリン剤など土壌くん蒸剤を使用する際は、必ずポリエチレンフィルム等
(厚さ0.03mm以上または難透過性の資材)で被覆してください。
農薬情報(http://www.maff.go.jp/j/nouyaku/n_info/)
農薬登録情報提供システム
【詳細検索】(http://www.acis.famic.go.jp/search/vtllp301.jsp)
【作物名検索】(http://www.acis.famic.go.jp/search/vtllp101.jsp)
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◎春の農作業安全運動を展開中です(4月1日~5月31日)
例年、4~5月は、農作業事故が多くなる時期となっています。
体調やまわりの状況を確認し、安全な農作業に努めましょう。
1 慣れた作業でも油断」せず、注意して行いましょう。
2 必ず、作業の合間に十分な休憩を取りましょう。
3 自分を過信しすぎず、無理のない作業を行いましょう。
4 一人での作業は避け、やむを得ず一人で作業を行う場合は、家族に作業場所を
伝え、携帯電話を持ちましょう。
5 家族や周りの人など、地域全体で注意を呼びかけましょう。
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