稲作生産情報第5号(要約) 平成27年7月3日 青森県「攻めの農林水産業」推進本部 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○ 生育は順調! ○ 適切な水管理で根の老化防止と幼穂の保温に努めよう! ○ 適正追肥で食味・品質にブレのないお米を生産しよう! ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〈生育状況〉 1 6月30日現在の生育は、草丈及び茎数は平年並から上回った。 2 葉数からみた生育は、「つがるロマン」、「まっしぐら」とも平年より3日程度進んでいる。 〈生育の見通し〉 県内の幼穂形成期は、今後、平年並の気象で推移した場合、「つがるロマン」で 7月9日~14日頃、「ま っしぐら」で7月7日~17日頃と予想される。 〈水管理〉 1 中干しは、幼穂形成期までに終える。中干し実施中に低温が続くことが予想される場合は直ちに入水し、水 深5~6㎝程度で稲を保温する。 2 幼穂形成期から10日間は、充実した花粉の数を増加させるため、気温の高低にかかわりなく水深10㎝程 度の「幼穂形成期深水かんがい」を行う。 3 出穂前11~20日頃の穂ばらみ期は低温に最も弱い時期なので、「幼穂形成期深水かんがい」終了後に平 均気温20℃以下、又は最低気温17℃以下の低温が予想される場合は、15㎝以上の深水管理を徹底し、幼穂 の保温に努める。 また、高温が続く場合は、4㎝程度の水深にして時々水の入替えを行い、根の活力低下を防ぐ。 〈追 肥〉 1 幼穂形成期(主茎の幼穂長2㎜)を確認し、葉色が淡くなっていたら、稲株の大きさを勘案しながら無理の ない追肥を行う。 2 幼穂形成期の葉色が濃い場合は、減数分裂期(幼穂形成期後10日)までに葉色が淡くなったのを確認して から追肥する。 3 減数分裂期を過ぎてからの追肥は、食味の低下を招くので行わない。 〈病害虫防除〉 1 斑点米カメムシ類 今年の発生量は「やや多い」と予想されている。畦畔や水田周辺の草刈りを地域ぐるみで行い、カメムシを増 やさないようにする。 出穂間近の草刈りは、逆に斑点米カメムシ類を本田内に追い込むことになるので、出穂2週間前までに終え る。 2 葉いもち 水田をよく見回り、発生が認められた場合は、直ちに茎葉散布剤で防除する。 3 薬剤散布上の注意 農薬を散布する場合は、薬剤の使用時期、使用量、使用回数を遵守するとともに、近隣の農作物に飛散しない ようにする。 飼料用米等では、使用できる農薬の種類や使用時期等を指導機関や契約先に確認してから使用する。また、籾 米及びホールクロップサイレージはドリフト対策を徹底する。
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