稲作生産情報第5号(平成29年7月5日発行)

稲作生産情報第5号(要約)

                                                              平成29年7月5日
                                            青森県「攻めの農林水産業」推進本部

            ○ 生育は全般に回復傾向!               
            ○ 適切な水管理で幼穂の保温と根の老化防止に努めよう! 
            ○ 適正追肥で食味・品質にブレのないお米を生産しよう! 
 

1 生育状況と生育の見通し
   6月30日現在の生育は、「つがるロマン」は草丈がやや短く、茎数及び葉数がほぼ平年並、「まっしぐ 
 ら」は草丈が短く、茎数及び葉数が少なかった。
   葉数からみた生育は、「つがるロマン」がほぼ平年並、「まっしぐら」がやや遅れているものの、生育は回
 復傾向にあり、概ね順調である。
   今後、気温が平年並に推移した場合、県内の幼穂形成期は「つがるロマン」が7月12~18日頃、「まっ
 しぐら」が7月10~21日頃と予想される。

2 水管理
    中干しは幼穂形成期までには終える。中干し中に低温が続くことが予想される場合は直ちに入水し、水深 
 5~6㎝程度で稲を保温する。
    充実した花粉の数を増加させるため、幼穂形成期から10日間は、気温の高低に関係なく水深10㎝程度の
 「幼穂形成期深水かんがい」を行う。
    穂ばらみ期は低温に最も弱い時期なので、「幼穂形成期深水かんがい」終了後に平均気温20℃以下、最低
  気温17℃以下の低温が予想される場合は、15~20㎝程度の深水管理を徹底し、幼穂を保温する。
    高温が続く場合は、4㎝程度の水深にして、時々水の入換えを行い、根の老化防止に努める。

3 追 肥
    幼穂形成期(主茎の幼穂長2㎜)を確認し、葉色の低下を確認して、稲の生育に合わせて無理のない追肥を
 行う。
    幼穂形成期の葉色が濃い場合は、減数分裂期(幼穂形成期後10日)までに葉色の低下を確認してから追肥
 する。減数分裂期を過ぎてからの追肥は、食味の低下を招くので行わない。

4 病害虫防除
    斑点米カメムシ類の発生密度を抑制するため、7月中旬までに畦畔や水田周辺の雑草地などの草刈りを地域
 ぐるみで行う。
    補植用の苗は葉いもちの発生源となるので速やかに処分する。
 
 ※ 薬剤散布上の注意
      農薬を散布する場合は、薬剤の使用時期、使用量、使用回数を遵守するとともに、近隣の農作物に飛散 
  しないようにする。
      また、飼料用米等は、使用できる農薬の種類や使用時期等を指導機関や契約先に確認し、ドリフト対策
  を徹底する。

H29稲作生産情報第5号(本文).pdf (709KB)

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